掲載日:2015年07月28日 ROAD RIDER アイテムレビュー
Photo/前川健彦 Report/吉田 恵 記事提供/スマイルバイク編集部
ヤマハ車正規販売店を母体とするRC甲子園は、スクーターからビッグバイク、オフロード系まで各種カスタムパーツを開発販売しているヤマハのスペシャリストだ。かつては2ストロークマシンのTZR用チャンバー(4ストロークエンジンのフルエキゾーストに相当する排気系システム)も製作、現在参戦中の全日本選手権ロードレースまでモータースポーツ活動の歴史も長く、そこから得られた技術を反映したパーツ製作には定評がある。
HITMANはそんなRC甲子園によるスポーツバイクのためのパーツブランドであり、マフラーはチタン、カーボン、ステンレスなどの軽量素材を使い、性能向上が図られている。現行フメンモデル向けHITMANマフラーは、YZF-R25用にスリップオンとフルエキゾースト、YZF-R15用にフルエキゾーストをラインナップ。ほかにJMCA認定ではないが、両車種にレース専用品が用意されている点は、モータースポーツの楽しさを身近にしたいとのRC甲子園の熱意も感じさせる。
YZF-R25用マフラーの開発にあたり、課題となったのは6,000回転付近でいったん落ち込む出力特性で、フラットな加速感を得るべく、テストが繰り返された。
フルエキタイプにおいては、カウル内にうまく収まることにも配慮して、エンジン直下のパイプの取り回しを工夫して管長を確保して、スムーズにパワーが伸びていくマフラーになったという。サイレンサーのみの交換となるスリップオンタイプではフルエキほどの特性変化には及ばなかったが、ノーマル比で5psのパワーアップ、ショート化の影響が大きい抜群の軽量性と重量バランスの改善、それによるハンドリングの向上を果たしている。ヤマハ車に精通したメーカーならではの完成度の高いマフラーだ。
[ SPECIFICATIONS ]
[ DETAILS ]
テールエンドから鮮やかなグラデーションがかかり、チタン製を強烈に主張する。コンパクトなサイズで、JMCA認定YZF-R25用スリップオンの中では最軽量クラスとなった。
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