掲載日:2015年04月14日 ROAD RIDER アイテムレビュー
Photo/前川健彦 Report/大屋雄一 記事提供/ロードライダー編集部
昨春の東京モーターサイクルショー、アクティブのブースで、ベルのレトロなヘルメットが公開された。1976年当時のフルフェイス“スター”を最新技術で再現したもので、展示品はプロトタイプだったが反響は大きく、早期の発売が望まれていた。
あれから1年、ついに製品版が発表された。当初の予定からこれほど遅れた理由は、生産拠点であるベトナム工場が昨年5月、反中デモの暴動に巻き込まれたのが原因だ。一部の金型が紛失するなど最悪の事態となったが、わずか1年遅れでリリースに漕ぎつけたのは、企画したアクティブの熱意があったからこそ。
そもそもスターは、アメリカのヘルメットメーカーであるベルが、初のオンロード向けフルフェイスとして発売したモデルで、初出は’67年と非常に歴史が古い。このスターIIの基となった’76年モデルは安全性を強化したもの。これをベースに、国内のSG規格に合致させるべくさまざまな工夫を盛り込んでいる。帽体は当時と同様に軽量高強度なFRPで製作され、緩衝材は日本人の頭型に合うよう入念に作り込まれている。
カラーは写真のホワイトのほかにブラックも用意される。サイズはM、L、XLの3種類で、実際のリリースは4~5月を予定。首を長くして待っていた人、あともう少しだ!
[ SPECIFICATIONS ]
[ DETAILS ]
シールドは樹脂ワッシャーを工夫することで、任意の角度で止まるように設計。ボタンにもベルのロゴが入る
金型からゴムを押し出して作られるモールには、当時と同様にうっすらと縦線が残る。これも雰囲気を再現するための工夫だ。ロゴも懐かしさ満点
安全性を優先し、当時と同様FRPで製造される帽体。ベンチレーションのないデザインが今では新鮮に見える
緩衝材は日本人(アジア人)の頭型に合った形状とされる。チンストラップのカバーなど、内装の一部に本革を使用することで、より質感を高めている
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