掲載日:2014年07月15日 ROAD RIDER アイテムレビュー
Photo/前川健彦 Report/大屋雄一 記事提供/ロードライダー編集部
キャブレターやFIのセッティングに長ける一方で、多くの有益な海外製品を国内導入するJAM。Z用を初めとして好評を得つつあるドイツ・ヴォスナー製鍛造ピストンに、新たなラインナップが加わった。
ひとつは、CB1100R/F用。こちらは前述のZ用同様の“レギュラースペック”。JAM成毛さんによると、レギュラーは純正リプレイスやオーバーサイズ同等の感覚で使える仕様を目指しているとのこと。大幅な加工なし(もちろんエンジンを開けるのだから、その基本技術は最低限必要)に組んで、しっかり回せることを目的にしている。カスタムも含めたストリート用ならまずこれで十分に足りる設定というわけだ。
対してもうひとつのXJR1300用は“レース”タイプの限定品。TOTモンスターエボリューションで活躍中の#51松浦光一さんの車両にも組まれることや、右写真のトップ形状を見ても分かるように、レース目的の設定。「ステージ1とか2では分かりにくいので、きちんと目的を明記して、合目的で使ってほしい」(成毛さん)という。
もちろん高質鍛造等、現代の技術をしっかり生かした各部の構成は両者共通。今後も旧車を筆頭にラインナップは拡充予定。エンジンを開けるならぜひ使っていただきたい。
[ SPECIFICATIONS ]
[ DETAILS ]
レース用のスペシャルとして設定されたXJR/FJ用は、1300のSTDに近いφ78.94mm設定で、圧縮比は12.0:1。トップ形状もかなり攻めたデザインだ
ピストンサイドにはモリブデン系コートを施す。初期なじみをよくし、かつ耐スラップ性を向上するための措置
鍛造+加工と分かる裏面。写真左右方向に当たるピストンピン挿入部も短くして、支持部肉厚は多めとして強度を高めていることや、ピストンハイトを抑えていることも分かる
リングやピストン、クリップも同梱。周辺パーツももちろん同社製だ
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