ニンジャ固有のカムトラブルを根本的に解決する最終策が誕生

掲載日：2013年01月22日 ROAD RIDER アイテムレビュー

トレーディングガレージナカガワといえば、ニンジャ系エンジンにおいてトップクラスのチューニング技術を持つショップであり、ゆえにパワーアップのツボや、その弱点も知り尽くしている。これまでに同店では、このエンジンにおける代表的なトラブル=吸気側カム周辺の焼き付きについて、既存のオイルラインへの油量を増やすヘッドバイパスラインキットを販売し、対応してきた。

しかし、これでもパーフェクトな問題解決に至らなかったため、最終策として登場したのが今回紹介するダイレクトオイルジェットシステムだ。その名のとおり、焼き付きが発生しやすいカム山とロッカーアームの接触面に直接オイルを噴射するもので、特にエンジン始動直後の油膜切れによるダメージを大幅に軽減できる。また、STD以上に潤滑性能が向上するため、この接触面の温度を下げることも可能となった。

このシステム、先に紹介したヘッドバイパスラインキット装着車のみに追加可能で、まずユーザー所有のヘッドカバーを預かり、加工を施した後、必要なパーツ一式と合わせて送り返すという流れとなる。

実用新案取得済みというダイレクトオイルジェットシステム、今後はZRX系でも展開する予定とのことなので、こちらも期待して待ちたい。

[ SPECIFICATIONS ]