掲載日:2012年07月17日 ROAD RIDER アイテムレビュー
Photo/前川健彦 Report/大屋雄一 記事提供/ロードライダー編集部
ネックブレースとは、その名の通り首(頚椎)を守る装具のこと。オフロードではレースで装着が義務付けられるので広く普及したが、オンロードでは胸部プロテクターよりも認知度が低い、というのが現状だ。
30年以上もの長きに渡ってオフロード用品の開発に携わってきたイタリア・アベスポーツ社の代表、リモ・バレーゼ氏。彼が整形外科医やスポーツ外科医らの協力を得て完成させたのが、このオメガ・ネックブレースシリーズだ。既存製品との最大の違いは、幅の広いストラップにテンションを掛けてフレームをわずかに浮かせていることと、リーフダンパーを採用していること。これらによってアクシデント時に発生した衝撃を、比較的丈夫な肩甲骨にまで広げることに成功。頚椎だけでなく鎖骨や胸骨へのダメージを、最小限に抑える構造となっているのだ。
ラインナップは、オフロードライダーのために設計された最上位モデルのX1、街乗りやツーリング、スポーツ走行にまで対応するオールラウンドなS1、そしてX1の基本構造はそのままにダウンサイジングしたレディース・キッズ向けのY1が揃っている。いずれもブランド名の由来となったオメガ(Ω)形状のフレームを持ち、第三者がスピーディに外せるなど安全性は非常に高い。
[ SPECIFICATIONS ]
[ DETAILS ]
説明写真はすべてX1。首の後方から装着し、胸元の中央と左右のフックを接続すれば完了だ。特徴のひとつ、サスペンションストラップは、左右で長さが同じになるように目盛りがある
背中側は、メインフレームに対するストラップの高さを4段階に調整可
奥に見える小さなボルトの穴位置を変えることで、フレームの開き角が調整できる。ストラップによってフレームがわずかに浮いているのが分かる
X1とY1には脱着式のアウターカバーが設けられており、汗やドロで汚れたときは取り外して洗うことが可能だ
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