掲載日:2012年02月28日 ROAD RIDER アイテムレビュー
Photo/前川健彦 Report/大屋雄一 記事提供/ロードライダー編集部
香川県にあるトレッセルは、最新のスーパーバイク系からベベルギヤ時代のLツイン、はたまた同年代のシングルと、ドゥカティ全般の修理やカスタムに長けたショップとして知られるが、15年ほど前の創業当時はヤマハSRのドレスアップで手腕を発揮していた。近ごろ、そのSR用としてアルミ削り出しシリンダーを発売。その第2弾として空冷Z用をリリースすることとなった。
最大のポイントは、アルミ鍛造素材から削り出していることだ。40年近くが経過したアルミ鋳造の純正品と比べれば、強度の差は歴然。ちなみにSRも、パワーアップの過程においてシリンダーの弱さがウィークポイントになっていたという。
製品はスリーブレスとなっているが、これはさまざまな排気量に対応するため。要望次第で鋳鉄スリーブはもちろん、アルミのニカジルめっきスリーブを組み込んだり、ボーリング&ホーニング仕上げ、さらにはオリジナルピストンを製作することも可能というから、最大排気量を狙うなんてこともできるのだ。
切削痕が残る外観は、そのまま使うもよし、サンドブラストやバフで雰囲気を変えるもよし、ケースやヘッドと色を合わせるもよし……と、自由自在。オーバーホールを検討中のZフリークはぜひ注目してほしい。
[ SPECIFICATIONS ]
[ DETAILS ]
シリンダー上面を見ていただく。強度だけでなく、精度の面でもアルミ鋳造の純正品より高いであろうことは想像に難くない。ご覧の通り、製品はスリーブレスだが、鋳鉄、アルミニカジルめっきなど、各種スリーブが製作可能という。さらに、それに合わせたオリジナルピストンを4個15万5400円から用意してくれるから、嬉しい限り
シリンダー間には冷却用の穴あり
テンショナーホルダー部の仕上げも美しい。もちろん精度は非常に高い
シリンダー裏面。ガスケットやコンロッド、バルブなどの相談も受付中
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