掲載日:2012年02月14日 ROAD RIDER アイテムレビュー
Photo/前川健彦 Report/大屋雄一 記事提供/ロードライダー編集部
アライヘルメットから、実に魅力的なスタンダードフルフェイスが登場した。このクアンタム-J、側面のハイパーリブやACRダクトなどの造形は、’07年に発売されたベーシックモデルのベクターを彷彿させるが、特に機能面では上位製品に迫るほど充実した内容となっている。
ベクターとの大きな違いは、頭頂部の内装が取り外せることだ。鉢まわりにパッドを一周させるという専用のシステム内装を開発、これにより優れたかぶり心地を実現。同様に着脱可能なチークパッドは、頬よりも下側から包み上げるFCS(フェイシャル・コンター・システム)を採用するほか、サイズ違いのオプションでフィット感の微調整が可能だ。
さらに、このモデルにはマックス・ビジョンブローシールドが標準装備されている。これは曇り止め効果に優れたピンロックシート(オプション)が装着できるもので、従来から同様の製品は単体でも販売されていたが、クアンタム-Jのそれはブローダクトを新設。なお、ピンロックシートは、クリア、ライトスモーク、イエローの3色が用意されており、出先で気軽に付け替えられる。
大幅に機能を充実させながら、価格はベクターにプラス4200円の3万9900円(単色)に抑えられる。これはブレイク必至だろう。
[ SPECIFICATIONS ]
[ DETAILS ]
カラーは写真のグラスホワイトを含め単色が5種類で、モデナレッドは新色だ。YFデザインによるグラフィックモデルの“エース”は赤と青の2色
優れた防曇効果を発揮するピンロックシート(2310円)が装着可能なマックスVシールドを標準装備。ブローダクトを設けている点が既存品との違いだ
ベクター用から一歩進化したACR2ダクト。インダクションポッドを新設して負圧効果を向上。またスポイラー効果により高速走行時のブレも軽減する
頭頂部のシステムパッドおよびチークパッドは取り外し可能となっている
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