

掲載日:2017年03月31日 試乗インプレ・レビュー
取材・文/佐川 健太郎 写真・動画/山家 健一 衣装協力/HYOD
熟成された水冷並列4気筒DOHC4バルブエンジンはコンパクトな600ccベースながらボア・ストロークともオリジナルの設定で最適化されたもの。チタン製吸気バルブやクランクケースケース内ベンチレーションホールなどにより、ポンピングロスの低減と軽量化を実現し、低中速トルクの増加に貢献。
ラジアルマウントのブレンボ社製軽量モノブロック対向4ピストンキャリパーを採用。ピストンサイズは直径32-30mmから直径32-32mmに強化され、マウンティングボルトは中空タイプとするなど軽量化が図られている。
R1000と共通の小型軽量タイプのNISSIN製リアブレーキキャリパーを採用。従来型と比較して262g軽量化されバネ下重量の軽減に貢献している。
軽量・コンパクトを追求しながら防風効果の高いデザインを採用したフロントカウル。縦2灯ヘッドライトは現行GSX-Rシリーズのアイデンティティだ。ウインカーはバックミラーにビルトインされ空力を向上させている。
シートカウルと一体化したデザインの灯火類。テールランプとブレーキランプはコンパクトで被視認性の高いLEDタイプを採用する。
サーキット走行やスポーツライディング、街乗りやロングランでの快適性も含め、さまざまな走行状況を考慮したデザインとした燃料タンク。容量も17リットルと実用的だ。
前後で完全に独立したデザインのシート。スーパースポーツとしてはライダーシートも厚みがあって座り心地が良く、リアシートもタンデムに十分なスペースを確保している点に注目したい。シートレールも跨ぎやすさを考慮しスリム化されている。
レーシーなトライオーバル断面が特徴的なマフラーは4-into-1エキゾーストシステムを採用。ステンレス製エキパイ、チャンバー、チタンサイレンサーで構成され、コンパクトかつ軽量に仕上げられている。
レース技術のフィードバックで開発されたショーワ製倒立テレスコピック式ビッグピストンフロントフォーク (BPF) を採用。φ41mmのインナーチューブおよびアウターを含め全体が新設計で、従来比べて1,040gの軽量化を実現している。
アルミ鋳造製スイングアームは従来どおりだが、フレーム各部の見直しによりホイールベースを15mm短縮化に成功。フットペグは3段階に調整可能としフレキシブルなライポジを実現。重量も従来型から53g軽量化された。
出力特性を選択できるS-DMSを搭載。パフォーマンスと使いやすさを追求し2マップ選択タイプで、よりスムーズな操作のためにS-DMSスイッチは左ハンドルバーに移動している。
インストルメントパネルは2010年GSX-R1000と共通の多機能タイプを採用。ギアポジションインジケーター、ストップウォッチ、ラップタイマー機能を搭載し、サーキットやワインディングでのスポーツティな走りに対応。
価格(消費税込み) = 154万4,400円
※表示価格は2017年3月現在
1985年の発売当初より、スポーツライディングを楽しめるスーパースポーツとして、30年以上にわたって進化・熟成を重ねたスーパースポーツ。750ccならではのベストバランスが魅力。
■エンジン型式 = 4ストローク 水冷4気筒DOHC4バルブ
■総排気量 = 750cc
■ボア×ストローク = 70.0×48.7mm
■最高出力 = 110.3kW (150HP) / 13,200 rpm
■最大トルク = -
■トランスミッション = 6速リターン
■サイズ = 全長2,030mm× 全幅710mm ×全高1,135mm
■車両重量 = 190kg
■シート高 = 810mm
■ホイールベース = 1,390mm
■タンク容量 = 17リットル
■Fタイヤサイズ = 120/70-17
■Rタイヤサイズ = 180/55-17
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