

掲載日:2017年03月31日 試乗インプレ・レビュー
取材・文/佐川 健太郎 写真・動画/山家 健一 衣装協力/HYOD
GSX-R750は1985年のデビュー以来、サーキット性能を追い求めたスーパースポーツとして長年にわたって進化熟成を重ねてきた。2011年にフルチェンジされた最新モデルはGSX-R600をベースに排気量を拡大した仕様で、伝統の水冷直4DOHC4バルブ750ccエンジンは最高出力150HP/13,200rpmを発揮。エンジン搭載位置をドライブシャフト中心に3°後方に回転させることでホイールベースを15mm短縮し、コーナリング性能も向上させている。また、ライダーの好みや目的に応じて2マップから出力特性を選択できるS-DMSを搭載することで、パフォーマンスと使いやすさを追求。バックトルクリミッターを装備しスムーズなシフトダウンを実現するとともに、電子制御式ステアリングダンパーによって安定性とシャープなハンドリングを両立するなど運動性能にも磨きをかけた。
車体面では軽量化に重点を置いた新設計アルミキャストツインスパーフレームを採用し、ディメンションを最適化。新た採用されたショーワ製の倒立式ビッグピストンフロントフォーク (BPF)はレース技術をフィードバックしたもので、特にタイトコーナーなど低速域における優れた減衰性能とダイレクトな操作感を実現。コーナー全般で路面追従性と旋回性が高められた。サスペンションは前後ともにフルアジャスタブルで、リア側のリンク式モノショックは圧側減衰力調整にハイ・ロースピードの2ウェイアジャスターを採用することで細かなセッティングに対応。ブレーキシステムには新たにブレンボ製ラジアルタイプの軽量モノブロック対向4ピストンキャリパーを新たに採用し、ピストンサイズをφ32-30mmからφ32-32mmに変更することで制動力とコントロール性を向上。リアブレーキは新型のNISSIN製軽量キャリパーが採用されバネ下重量も軽減された。
さらに、ライポジはコンパクト化され、ハンドル切れ角も1度増加。3段階に調整可能なフットペグを備えるなど、エルゴノミクスを考慮した快適性とフレキシビリティが与えられている点も見逃せないポイントだ。
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