

掲載日:2017年03月03日 試乗インプレ・レビュー
取材・文/佐川 健太郎 写真・動画/山家 健一 衣装協力/HYOD
ジクサーは元々、インド向けのフラッグシップモデルとして開発されたスポーツモデルである。「毎日乗っても扱いやすくカッコいい」という開発コンセプトのとおり、スズキの大排気量スポーツモデルを彷彿させる流麗でボリューム感のあるシルエットと細部までこだわった造形処理が特徴だ。搭載される空冷4スト単気筒154ccエンジンはジクサー用として新開発されたもので、燃焼効率を上げフリクションロスを低減することでパワーを落とすことなく低燃費を両立。優れた出力特性とクラストップレベルの燃費性能を実現している。軽量ピストンを採用することで、ボア・ストローク比にして56mm×62.9mmのロングストローク設定でありながら、高回転までスムーズに回る仕様としている点にも注目したい。
車体面ではフレームに軽量高剛性のスチール製ダブルクレードルタイプを採用。インナーチューブ径φ41mmの正立フロントフォークと7段階プリロード調整式モノショックに前後ディスクブレーキ、140サイズのワイドリアタイヤをを組み合わせるなど、クラスを超えたグレード感のある車体構成が魅力となっている。
コックピットもデジタルネイティブ世代向けにスマホをイメージしたフル液晶インストルメンタルが搭載され、シャープなデザインの異形ヘッドライトやLEDテールランプなどと相まって、スポーティで現代的な雰囲気をアピールしている。
ちなみに日本向けモデルではエンジン内部パーツの材質をアップグレードするとともに、新たにキャブレターからFIに変更することで国内の新排ガス規制に対応。リアブレーキをドラム式からディスクタイプへ、前後タイヤも海外銘柄からダンロップ製へコンバートしラジアル化(リアのみ)して走行性能を強化するなど、品質確保のための細かい仕様変更が行われている。
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