詳細写真
K7を基本とするエンジンは、クランクケースを上下3分割とすることが大きな特徴だ。現行型よりロングストロークであることも、採用の大きな理由だっただろう。ピストンとリングの軽量化、バルブタイミングの変更、12.5から12.2:1への低圧縮比化などで、特性を公道向けに最適化。スズキお得意のデュアルスロットルSDTVを採用、スロットル径φ44mmも引き継ぐが、インジェクターはシングル化された。基本はK5(2005~06年型)も変わらないが、K7ではエンジン懸架点をシリンダーの前後に設けており(K5はシリンダーヘッド前側とシリンダ後側)、GSX-S1000もその方式を踏襲している点でK7由来とするのが適当であろう
フロントブレーキキャリパーにはブレンボのラジアルマウント式を採用。ディスク径はφ310mm。ABSは標準装備。FフォークはKYB製φ43mm倒立型でストロークは120mm。ホイールは6本スポークの新設計品
スイングアームは現行GSX-R1000(L5)から流用されたもの。右側アームはマフラーを避けて、大きく湾曲している
リアショックは伸び側減衰力とプリロード調整可能である(フロントはフルアジャスタブルだ)。ホイールトラベルは130mm
計器盤はフルLCD。回転計はバーコード式で、11,500rpmからがレッドゾーン。ハンドルバーはイギリスのレンサル製でテーパータイプだ
ボリューム感あるデザインの燃料タンクは容量17リットル
ヘッドライトはマルチリフレクター式を採用して、下側左右にLED式のポジションランプを設置、個性を強調している
リアコンビネーションランプにはLEDのダブルレンズを採用した
試乗ライダー プロフィール
和歌山 利宏
梅雨の長雨の合間を縫って、好天の下、試乗が実現した。とても暑かった。でも、いくら暑くても、雨が降ったり、寒いことを考えれば、何のことはない。ましてや、波長の合うバイクで気持ち良く走れたら、もう言うことなしだ!