

掲載日:2014年11月06日 試乗インプレ・レビュー
取材・文/佐川 健太郎 写真/山家健一 動画/倉田昌幸 衣装協力/HYOD
排気量を599ccから636ccに拡大した、水冷直列4気筒 DOHC 4バルブエンジンをアルミツインスパーフレームに搭載。エアクリーナーボックスの容量拡大、シングルインテークファンネルや超微粒化インジェクターの採用などにより、全域でトルキー&スムーズなパワーを実現。
フロントブレーキにはNISSIN製モノブロックキャリパーにφ310mmダブルペタルディスク、およびラジアルマウントキャリパーにラジアルポンプマスターシリンダーを採用するなど、制動性能は万全。
リアブレーキにはφ220mmペタルディスクとNISSIN製軽量キャリパーを採用。ABSは前後ホイールの速度差に加え、キャリパー液圧、スロットルポジション、エンジン回転数、クラッチ作動状況、ギアポジションなどの情報から最適な制動コントロールを行う最新のKIBSを採用。
左側トップにプリロード調整機構、右側トップに伸/圧減衰力調整機構を備えることで、セッティングの利便性を大幅に高めたSHOWA製の次世代フロントフォーク“SFF-BP”を採用。大径ダンパーピストンにより、ストローク初期の優れた作動性と高荷重時の安定性を両立した。
アルミ製スイングアームに懸架されるカワサキ伝統のユニトラック式リヤサスペンションには、プリロードアジャスターと伸/圧減衰力調整機構を装備し幅広いセッティングに対応。
ノーズ部分をよりシャープに、センター開口部を大きくとることで放熱性を高めるなど、ZX-10Rと共通イメージとなったフロントマスク。ヘッドライトはプロジェクターランプを採用し、ヘッドライト両端にポジションランプを装備。
初代ニンジャのGPZ900R登場から30年を記念した“スペシャルエディション”では、スーパーバイク世界選手権を戦うカワサキレーシングチームをイメージした、ライムグリーン×パールホワイトの特別限定カラーを採用。タンクデカールがプレミアム感を高めている。
シート高は830mmとデータ上ではZX-10Rより高いが、前部が絞り込まれたシート形状と初期の沈み込み量が豊富な前後サスペンションの設定により、足着性も比較的良い。リアシート下には車載工具が収まる。
従来型と同様、右サイド1本出しのサイレンサーはやや大型化。デザインを三角断面形状とすることで、バンク角を稼ぐとともに充分なサイレンサー容量を確保。
コンパクトなテール回り。テールランプにはZ型を背中合わせにしたようなデザイン配列のLEDを採用。クリアレンズ採用のリアウインカーもコンパクトでスタイリッシュな形状。
KTRCとパワーモードの切り替えは左ハンドルスイッチで行う。これらの機能を組み合わせることで、ライダーのスキルや好み、シチュエーション、路面状況などによって8パターンから最適なモード選択をすることができる。
アナログ式のタコメーターとマルチファンクションLCDスクリーンを組み合わせたメーターパネル。スピード、オド、デュアルトリップ、時計、瞬間/平均燃費、KTRCおよびパワーモード表示、KTRCレベルメーター、エコノミカルライディングインジケーター、水温、シフトインジケーターランプ、燃料警告灯などを配置。
価格(消費税込み) = 128万5,200円
(スペシャルエディション=130万1,400円)
※表示価格は2014年11月現在
2013年にフルモデルチェンジを受け、636ccへと排気量を拡大したニンジャZX-6R。あらゆる回転域でフォーマンスを高めると同時に、市街地での扱いやすさも向上。最新電子デバイスも搭載された。
■エンジン型式 = 水冷4ストローク直列4気筒 DOHC 4バルブ
■総排気量 = 636cc
■ボア×ストローク = 67×45.1mm
■最高出力 = 129ps(95.0kw)/13,000rpm
■最大トルク = 71Nm(7.2kgf-m)/11,500rpm
■トランスミッション = 6速
■サイズ = 全長2,085×全幅705×全高1,115mm
■車両重量 = 194kg
■シート高 = 830mm
■ホイールベース = 1,395mm
■タンク容量 = 17リットル
■Fタイヤサイズ = 120/70-17
■Rタイヤサイズ = 180/55-17
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