

掲載日:2014年11月06日 試乗インプレ・レビュー
取材・文/佐川 健太郎 写真/山家健一 動画/倉田昌幸 衣装協力/HYOD
ニンジャZX-6Rは、サーキットで鍛えられた高次元のパフォーマンスを持ちながらも、ストリートでの日常的な使い方も含めた幅広いレンジでの走りに対応したモデルとして開発された。外観はデザインを一新し、『ニンジャZX-10R』や『ニンジャ250』などと共通のイメージとなり、シリーズとしての統一化が進められた。エンジンは従来型をベースにストロークアップすることで排気量を636ccに拡大し、129ps/13,000rpmの余裕のパワーを実現。特に低中回転域のトルクが強化され、ストリートでの扱いやすさが高められている。また、F.C.C.製のアシスト&スリッパークラッチが導入され、過度のエンジンブレーキからリアタイヤのホッピングやスリップを抑制すると共に、軽いクラッチレバー操作も実現している。
車体も従来型をベースに足回りを中心に強化。フロントフォークにはプリロードと減衰力それぞれのアジャスターを左右に振り分けつつ、大径ダンパーピストンを採用することで、容易なセッティングとスムーズな作動性を実現したSHOWA製SFF-BPを採用。フロントブレーキにはNISSIN製モノブロックキャリパー&ラジアルマスターシリンダーを採用し、優れた操作フィールとコントロール性を実現している。
その他にも、『ニンジャZX-14R』同様の3モードによるトラクションコントロール(KTRC)や2段階のパワーモードセレクション、最新のABSシステムであるKIBSなど、カワサキの誇る最新テクノロジーを搭載している点も見逃せない。
なお、今回試乗したのは2015モデルの“Ninja30周年記念スペシャルエディション”の限定カラーだ。また、従来型の599cc版ZX-6Rについては、国内ではレース専用ベースモデルとして、受注販売のみの扱いとなっている。
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