スズキ Vストローム1000ABS – 軽量コンパクトとオンロード性能で挑むスポーツ・アドベンチャー・ツアラー

スズキ Vストローム1000ABSの詳細写真

水冷4ストローク90度V型2気筒DOHC4バルブエンジンは、ボアアップにより排気量を従来型より40ccアップ。シリンダーヘッド＆シリンダー、ピストン、クランクシャフト、クラッチ、6速ミッションに至るまで、ほとんどが新設計。新型クラッチシステムにはSCAS（スリッパ―クラッチ）が装備された。

フロントブレーキは従来どおりトキコ製だが、今回新たに異径対向4ポットモノブロックラジアルマウントキャリパーを投入するなど、スーパースポーツ並みにグレードアップ。フロントフォークもKYB製φ43mmの倒立タイプとなり、フルアジャスタブル機構が備えられている。

リアブレーキは従来のニッシン製からトキコ製に変更され、さらにABSコントロールユニットが搭載されて安全性が向上。ホイールはENKEI製の軽量10本スポークタイプのキャストホイールが採用され、軽快なハンドリングに貢献。

新設計のエキゾーストシステムは、従来のツインマフラーからシングルマフラーに変更し、約4.7kgの軽量化を実現。エキゾーストパイプ内のバタフライバルブの開閉をコントロールすることで、快適な走りを提供するSET（スズキ・エキゾースト・チューニング）を装備。

すっきりとコンパクトにまとめられたリアビュー。コンビネーションライトはLEDを採用し、被視認性と耐久性を確保。ウインカーはクリアレンズを採用する。

ヘッドライトはGSX-Rや隼で定着している縦型2灯タイプを採用。小型化しつつ従来と同等の配光フィールを実現。印象的なビーク（くちばし）からタンクサイドへの流れは、80年代に国際ラリー等でも活躍したビッグオフローダー、スズキDR750Sをイメージしている。

燃費向上に伴い、フューエルタンク容量は従来モデルの22から20リットルへ縮小。後端部をシェイプした新デザインに変更することで、快適なホールド性と足着き性を両立している。

シートは足着き性を考慮し、前方をスリムに、且つロングライドでの快適性を高める形状になっている。シートサイド部分はホールド性の高い素材を使用し、ライディングでの安定性を確保。リアシートからキャリア部分にかけてフラット形状とし積載性をアップ。

リアサスペンションにはダイヤルノブを回すだけでプリロード調整可能なリモート式のアジャスターを装備。タンデムや荷物積載時などに応じて、簡単に素早く最適なセッティングへ変更できる。

ウインドスクリーンは特許出願中のラチェットギヤメカニズムにより、工具を使わずに3段階で角度調整が可能。高さ調整についても工具を使って最大30mmアップの3段階で調整できる仕組みだ。

コンパクトで視認性に優れた新型多機能メーターを採用。アナログ式のタコメーター、バックライト照度調整機能付液晶スピードメーター、オド、ツイントリップ、ギアポジション、水温、外気温、電圧、航続可能距離、平均燃費、瞬間燃費、トラクションコントロールシステム表示、燃料、時計などを表示。メーター下にはDCソケットを装備。

左側グリップ手元のスイッチ類。中央のSELボタンでトラクションコントロールのモード選択状態となり、上下ボタンで選択する仕組み。直感的に操作できて扱いも簡単だ。

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