スズキ Vストローム1000ABS
スズキ Vストローム1000ABS

スズキ Vストローム1000ABS – 軽量コンパクトとオンロード性能で挑むスポーツ・アドベンチャー・ツアラー

掲載日:2014年07月10日 試乗インプレ・レビュー    

取材・文/佐川 健太郎  写真/岡 拓  動画/倉田 昌幸  衣装協力/HYOD

スズキ Vストローム1000ABSの特徴

スズキ Vストローム1000ABSの画像

エンジンと車体をアップグレードし
トラクションコントロールとABSでより安全に

Vストローム1000ABSのスタイリングコンセプトは、ワイルド&スマート。アドベンチャー・ツアラーらしいタフで機能性に富んだデザインを具現化しつつ、80年代にラリーなどで活躍した『DR750S』のイメージを盛り込むことで、スズキのアイデンティティを際立たせているのが特徴である。

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新設計の水冷4ストローク90度Vツイン1,036ccエンジンは、もともとはスーパーバイクレースなどでも活躍した『TL1000S/R』が原型であり、これをツアラー寄りにチューニングした従来型Vストローム1000のエンジンをベースにボアを2mm拡大して排気量を996ccから1,036ccにアップ。軽量化された新型ピストンやメッキシリンダー、ツインタイプのプラグ&イグニッションコイルの採用など、ほぼ全面的に刷新され、最高出力も97ps/7,600rpmから100ps/8,000rpmへと高められている。

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車体面では、アルミ製ツインスパーのメインフレームの剛性を33%高めつつ、13%の軽量化を実現。ホイールベースを20mm延長しつつも前輪分布荷重を増すことで安定性とスポーティなハンドリングを両立させている。サスペンションはフロントがショーワ製からKYB製のフルアジャスタブルタイプの倒立フォークとなり、セッティング幅を広げるとともに路面追従性も向上。一方、ブレーキはフロント側にピストン径を拡大した異径対向4ポットモノブロックラジアルマウントキャリパーを新採用し、ABSを標準装備。より強力かつ安全な制動力を確保するに至った。

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新型Vストロームのトピックとしては、やはりスズキ二輪車初のトラクションコントロールシステムが導入されたことだろう。リアタイヤの空転をセンシングしてエンジン出力を瞬間的に低減することでスリップを防ぐ仕組み。モードは「1」、「2」、「オフ」の3段階から任意にセレクトできる機能が搭載された。

また、装備面でも可変ウインドスクリーンや多機能デジタルメーター、LEDテールランプ、DC電源ソケットを採用し、専用設計のラゲッジシステムをオプションで用意するなど、ロングツアラーとしての充実した装備の数々も魅力となっている。

スズキ Vストローム1000ABSの試乗インプレッションは次ページにて

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