

掲載日:2011年08月11日 試乗インプレ・レビュー
エッジの効いたデザインとエアインテークがアクセントになったヘッドライトカウルは、コンパクトだが高速走行ではなかなかの整流効果を発揮。センターにマルチリフレクターハロゲンライト、その両サイドにはブルーポジションランプを装備し、ハイグレード感が漂う。
ハンドルバーの位置はネイキッドにしては低めで、スポーツライディングには丁度いいポジション。レバー位置はクラッチ、ブレーキとも5段階に調整できる。タンク前端部にイグニッションキーの差し込み口があるため、ステアリングまわりはすっきりしている。
容量17.5リットルの燃料タンクは後端部が絞り込まれ、ニーグリップ部分にはタンクと一体化したサイドパネルが装備されてホールド感を向上。スリムなライディングポジションはミッドセクションが絞り込まれたフレームによるところが大きい。
視認性の高いアナログ式タコメーターと大型の液晶パネルの組み合わせ。多機能メーターにはスピード、ギアポジション、水温、燃料、時計、燃費、オドメーター、ツイントリップメーターを表示。 ホワイトLEDを使用したバックライトは輝度調整機能付き。
アグレッシブなライディングを考慮したシート形状はGSX-Rシリーズを彷彿させるデザイン。シート高は815ミリだが前側が絞られているので足着き性はまずまず。リアシートにはベルトも付いているが、タンデムするなら街乗り程度だろう。
リアシートはメインキーで取り外せる。前側に車載工具が収まるので、後ろ側は空きスペース。レインスーツのパンツのみとか、ETC装置などは入りそうだ。
スポーティな雰囲気を盛り上げるLEDテールライト。コンパクトなターンシグナルはライセンスプレートホルダーにマウントされているので、スポーツ走行などでは取り外しも比較的容易だ。
軽量なアルミ合金製3本スポークホイールを採用。フロントブレーキはφ310mmフルフローティングデュアルディスクにTOKICO製デュアルピストンキャリパーを装備。
GSX-R750ベースの水冷4ストローク直列4気筒DOHC4バルブ、749ccエンジンのカムプロファイルや吸排気系を見直し、低中速寄りの出力特性にリファイン。各部の見直しにより燃焼効率アップ、低中速域でのレスポンスと加速性、燃費が向上し、排出ガスも低減。6速クロスレシオトランスミッションを採用。
排出ガスを浄化する三元触媒と2次空気供給装置、空燃費をコントロールして適切な燃焼状態を作り出すためのO2センサーなどを装備し、ユーロ3をクリアするクリーン排気を実現。
サイレンサーは精悍な艶消しブラックの本体にメッキパーツのエンドピースとアルミ製ヒートガードでスタイルアップ。後方から見ると風の抵抗を低減するスリムなトライオーバル形状になっている。
リアブレーキはφ240mmシングルディスクにNISSIN製シングルピストンキャリパーを装備。
リアサスペンションはカヤバ製モノショックで、プログレッシブリンケージを介してスイングアームにマウント。ストロークに応じてプログレッシブに減衰力が変化する。プリロードは7段階調整式。
初期は柔らかく、ストロークするほどに固くなる、いわゆるプログレッシブ特性を発揮するリアサスペンションのリンク部。細い棒状のパーツがリンクロッドで内側に見える3角形のプレートがリンクプレート。そこにリアサスのアンダーマウントが接続される。
エンジンの下、というかオイルパンの横に剥き出しで取り付けられた冷却水(LLC)のリザーバータンク。なにかの流用なのか、ちょっと違和感を感じてしまう。小さなアンダーカウルなどを付けてみてはどうだろうか?
ステップバーはゴムパッド付きのアルミ製で、同じくアルミ製ステップホルダーにマウントされる。ヒールプレートも剛性感があり質感はなかなかのもの。チェンジペダルは曲げに強いスチール製。
スイングアームはオーソドックスな長方形断面のスチールタイプを採用。タンデムステップはアルミ製で、これをマウントしているブラケットには荷掛けフックが付いている。
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