掲載日:2018年10月31日 試乗インプレ・レビュー
取材協力/テクニカルガレージRUN
試乗ライダー・文/和歌山利宏 写真/富樫秀明 記事提供/ロードライダー編集部
※この記事はロードライダー特別編集『ザ・カスタムマシン2014』に掲載された内容を再編集したものです
1985年に登場した油冷のGSX-R750は、1988年に第2世代へと進化。この1989年型R仕様(RK)は、クロスミッション、補強トラス付きスイングアーム、BST40キャブ、FRPカウル、アルミタンクを装備し、国内では500台限定で、当時の価格は標準車の86万9,000円に対し165万円だった。
スポンジパネルにメーターを嵌め込む手法は、スズキのレーサーレプリカらしい特徴だ。初期型は3連だったが、これは2連でシンプルになっている。
アルミ製となった燃料タンクはスチール製のSTD比2kg軽量で、容量は19L。
キャブは標準車のBST36に対し、高出力化に有利なBST40SSとされる。
“栄光の赤ゼッケン”付きのシートカウルはFRP製で、ストッパー(シートパッド)を外して小物を収めることができる。1人乗り用でリヤフレームも短い。
フレームは角型アルミパイプを大径化し、初代から60%高剛性化。エンジンのボア×ストロークは'88年型でφ70×48.7mmからφ73×44.7mmにショートストローク化されたが、レースでは不評で、このRKで再び元に戻された。
フロントキャリパーは異径4ポットで、ディスクはφ310mm。フロントフォークはφ43mm正立だ。
スイングアームはサブフレーム付きとし剛性アップ。左右ペダルはステップと同軸。リヤサスリンクは一般的なブーメラン式となった。
この1989GSX-R750RKは油冷GSX-Rに並々ならぬ情熱を注いでいる代表の杉本卓弥さん率いるテクニカルガレージRUNで用意していただいた、同店デモ車だ。STDで完全整備がされた、整備の見本のような1台なのだ。
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