掲載日:2010年02月12日 バイク購入ガイド 件のユーザーレビュー
1990年代中盤は、まさにネイキッドバイクの時代でした。1980年代に比べて性能も格段に向上したほか、国内4メーカーのモデルが充実し、それぞれのカラーにあわせたマシンが出揃ったのもこの時代。今回紹介する「GSX400インパルス」は、並み居るライバルに対抗するために「最速のミドルネイキッド」をコンセプトとしたモデルです。スズキはヨーロピアンスタイルのネイキッドであるバンディットシリーズを発売していましたが、インパルスは他メーカーの人気車種と直接競合するスタンダードなデザインで、直線を基調としたルックスを採用。エンジンはGSX400S刀ベース、つまりレーサーレプリカであるGSX-R400系列の水冷4気筒DOHCエンジンを搭載していました。スペックはコンセプトどおり発売当時最高クラスのもので、400ccネイキッドの中でもっともパワーウェイトレシオが良いのも魅力の一つと言えるでしょう。また、1980年代の耐久レーサーをほうふつさせるビキニカウルをまとった「GSX400インパルス タイプS」をバリエーションモデルとして設定。往年の名ライダーであるウェス・クーリーが乗っていたGS1000Sのカラーリングを再現し、通称“クーリーレプリカ”としてコアなファンの心を掴みました。その後1999年に一度生産が終了となるものの、2004年に排気ガス規制などに対応して復活。しかし、再度の規制強化には対応できず、2008年のスペシャルエディションを最後に生産を終えました。
中古市場でメインとなるのは、やはり1999年までのモデルとなります。在庫数も比較的豊富で、予算にあわせた車種選びが可能です。GSX400インパルスは数度のマイナーチェンジを受けていますが、おすすめするのは1996年式以降。この年からシート下のユーティリティスペースが拡大されたほか、センタースタンドを標準装備し使い勝手が向上。マフラーもステンレスになるなど質感もアップしています。人気はベースモデルよりカウル付きのGSX400インパルスSが高く、相場もそれ相応です。また、気をつけておかなければいけないのは、2004年の復活モデルとの差異。マフラーなど一部パーツが共通でないため、カスタムする際は適合年式の確認が重要となります。他車種と比べると社外パーツも少ない傾向にありますので、カスタム派は注意が必要でしょう。
最速のミドルネイキッドを目指して開発されたモデル。馬力こそ自主規制で他社モデルと並ぶものの、車両重量が172kgと最も軽量になっている。同年にはGS1000Sのカラーリングを再現した「GSX400インパルスS」が発売され、人気モデルとなった。
マイナーチェンジにより、シートやサイドカバーの形状を変更して足着き性を向上。シート下に大容量のユーティリティスペースを設けたほか、センタースタンドを標準装備とすることで使い勝手を改善させた。また、マフラーやエアクリーナーカバーなどの質感もアップ。
排気ガス規制の影響により1999年で生産が途絶えていたが、二次エア導入システムなどを採用して環境基準に適合。この年のモデルより車名からGSXの文字が消え「インパルス400」となる。見た目の大きな特徴としてはマフラーの集合化。外装も細部が異なっている。
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