スズキ カタナ(2019)

掲載日:2019年06月24日 バイク購入ガイド        件のユーザーレビュー

文/杉山 研二

スズキ カタナの画像
SUZUKI KATANA(2019)

1981年のGSX1100S KATANAを原点に
最新技術で作り上げたニューモデルが登場

新発売のKATANAは、軽量なアルミフレームに998ccの水冷4気筒エンジンを搭載した大型バイクです。燃料タンクから車体先端にかけてのシャープなデザインは、もちろん初代のKATANAが原点。1980年にドイツのケルンショーで登場し、翌1981年にまず海外向けに発売されたGSX1100S KATANAが、この新型KATANAの根底にあります。角型のLEDヘッドランプは、フロントフェイスをGSX1100S KATANAに近づけるための採用です。シートのツートーンカラーや座面後部の3本ラインも、GSX1100S KATANAから受け継いだ要素です。

その一方で、グリップ位置が高く幅広なバーハンドルを採用していますが、これは新型KATANAのキャラクターに合わせてのこと。ストリートからワインディングまで様々な場面で軽快なハンドリング性能を発揮し、また自由度の高いアップライトなポジションは市街地での扱いやすさにも貢献。前後のサスペンションもKATANAに合わせて最適にセッティング。フロントブレーキにはブレンボ製のラジアルマウントモノブロックキャリパーを採用し、310mm径のフローティングマウントダブルディスクと合わせて強力な制動力を発揮します。

パワーユニットはGSX-R1000に使われていたボア・ストローク73.4mm?59mmの4気筒がベース。スーパースポーツ用としては比較的ストロークの長いこのエンジンをストリート向けにチューニングし、低回転域で力強く、高回転域ではパワフルな特性に仕上げています。最高出力は109kW(148ps)/10,000rpm。大出力を効率良く路面に伝えるために、トラクションコントロールも装備しています。また、ワンプッシュでエンジン始動が可能なイージースタートシステムや、スムーズな発進を補助するローRPMアシスト機能も採用。

フロントの先端下には、刀の切先をイメージしたパーツにLEDポジションランプが付いています。リアウインカーとライセンスプレートホルダーは、スイングアームマウントのリアフェンダーに設置され、シート下をスッキリと見せています。またブラックアウトされたショートマフラーも、引き締まった印象を強調します。車体カラーは、銀(ミスティックシルバーメタリック)と黒(グラススパークルブラック)の2種類。メーカー希望小売価格は消費税8%込みで151万2,000円です。

スズキ カタナのここがポイント!
  • ● 研ぎ澄まされた刀のような車体デザイン
  • ● GSX-R1000用を改良した4気筒エンジン
  • ● 自由度の高いアップライトなポジション

スズキ カタナのライバルはこれだ!

  • ホンダ
    CB1100EX

    1140ccの空冷4気筒を搭載するロードスポーツモデル。存在感のあるエンジンやスポークホイールなどが特徴。最高出力66kW、価格は133万8,120円(消費税8%込み)。

  • カワサキ
    Z900RS

    かつてのZ1を思わせるティアドロップタンクやテールカウルが特徴のレトロスポーツモデル。948ccの水冷4気筒は最高出力は82kW。価格は税8%込みで129万6,000円。

  • ヤマハ
    XSR900 ABS

    レトロスタイルの車体デザインと、滑らかなトルク特性の845cc水冷3気筒が魅力のロードスポーツモデル。最高出力は85kW、価格は消費税8%込みで104万2,200円。

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