掲載日:2012年10月17日 バイク購入ガイド 件のユーザーレビュー
文/淺倉 恵介
600cc スーパースポーツの GSX-R600 は、レースの世界でも活躍するスズキのミドルクラスを担う主力モデル。初代モデルの登場は1992年、当初は兄弟車である 750cc スーパースポーツ、GSX-R750 のエンジンをスケールダウンしたエンジンが搭載されていました。その後、600cc マシンでのレースが盛んになったこともあり、現在では GSX-R600 を中心に開発が行われるようになっています。
搭載されるエンジンの排気量は 599cc、最高出力約 126PS (92.5kw)を 13,500rpm で発揮します。このハイパワーはモトGPマシンの技術をフィードバックして実現したものです。ピストンはスカート長とピンボス幅を縮小して重量を軽減。4つのピストンを合計し、従来モデル比で 78g 軽量化しています。バルブリセスは切削加工によるものではなく、鍛造技術を用いて滑らかな形状を持たせ、燃焼効率を向上させたものです。クランクケースのアッパーとシリンダーを一体型して小型軽量化を実現。クランクケース上部には大型のベンチレーションホールを設け、ポンピングロスを軽減しています。トランスミッションはスポーツ走行に適したクロスレシオを採用。クラッチにはブレーキングとシフトダウン時にリアタイヤのホッピングを防ぎ、車体の挙動を安定させるバックトルクリミッターも装備しています。燃料供給にはインジェクションを採用。また、ライダーの好みに合わせて出力特性を変更できる S-DMS を搭載。出力モードは特性の異なる2マップから切り替え可能です。
フロントフォークには GSX-R1000 でも高い評価を得ている、インナーチューブ径 φ41mm のショーワ製 BPF (ビッグピストンフロントフォーク)を採用。新設計のフレームは各セクションの肉厚を最適化、フレーム全体で 1,350g の軽量化を図っています。前後サスペンションはもちろんフルアジャスタブルタイプです。標準装備のステアリングダンパーは電子制御式。フロントブレーキキャリパーはブレンボ製のモノブロック4ピシトンラジアルキャリパーという豪華装備。ステップ位置も調整可能など、徹底してスポーツ走行を意識した装備が持たされています。しかしながら、同クラスのライバル達に比べて足着きが良いなど、レースを強く意識したモデルでありながら、ワインディングなどの一般公道での走行も十分に楽しめる、懐の深いマシンに仕上げられているのです。
ユニットプロリンク式リアサスペンションをはじめ、ホンダの独自技術を結集。先進の電子制御ブレーキシステム『電子制御式コンバインドABS』搭載モデルもラインナップ。
電子制御スロットルYCC-Tや、電子制御式可変スロットルYCC-Iなどの最新技術を盛り込んだエンジンを、ヤマハ伝統のデルタボックスフレームに搭載。
2013年モデルでは排気量を636ccに増大させ、フロントマスクのデザインを一新。トラクションコントロールや可変パワーモードなど、電子制御デバイスを多数投入。
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