
1947年にアメリカで産声を上げたシュアラスター。天然素材「カルナバ蝋」を主成分にした自動車用ワックスが好評を得て一躍有名になり、1969年にはゼネラルモータースのキャデラック指定ワックスに選ばれたことで躍進。世界でもっとも高級なカーワックスとして認められるようになった。
日本では1970年代から販売され、以来多くの自動車愛好家たちに愛されてきた。現在ではワックスはもちろん、シャンプー、クリーナー、コーティング剤などあらゆる製品をリリースし、洗車やメンテナンスにおいて業界を牽引する存在だ。
そんなシュアラスターが、2018年10月から新製品としてリリースしたのが『ゼロフィニッシュ』だ。今回は、このゼロフィニッシュのアンバサダーであるタレントの平嶋夏海ちゃんに、その特長や使い方を聞いてみた。
夏海ちゃんはゼロフィニッシュをはじめ、ゼロシャンプー、ゼロクリーナーなど「ゼロシリーズ」のアンバサダーを務め、タレントでありながらホンダVTRに乗るリアルライダーなのだ。
平嶋「ゼロフィニッシュの良いところは、とにかく使い方が簡単なことです。あらかじめバイクの砂やホコリを洗い流し、水滴を拭き取っておいて、気になる汚れにシュッとひと拭き。あとはササっと拭き上げれば、それでO.K.です。しっかりと拭けば汚れが落ちるのと同時にコーティングもされるから、後々のお手入れもラクなんですよ」
なるほど“汚れを取るクリーナー”と“素材を守るコーティング”というふたつの作業が1本で済むなら、それはかなり便利。しかし元来は汚れを取ってからコーティングするもの。果たしてこの相反することが本当に可能なのだろうか? そこで、今回は大型バイク用品店でおなじみナップス ベイサイド幸浦店にお伺いし、自動車整備士でピットのメカニック長でもある中村昭彦さんに、ゼロフィニッシュを実際にテストしてもらうことにした。
平嶋「中村さん、このゼロフィニッシュは使い方も簡単なんですがそれ以上に便利なのが、樹脂から金属まで、バイクのほとんどのパーツに使えることなんですよ。ほら、ちょっと拭いただけでスクリーンがこんなにピカピカ!」
中村「へぇ、1本で汚れが取れてコーティングまでできるなんて便利ですね。それにスクリーンは本当に新車のような透明度になりましたね」
夏海ちゃんが車体の各部に軽くゼロフィニッシュを吹き、専用のマイクロファイバークロスで拭きあげる。カウル、ウインカー、ヘッドライトのレンズ、フェンダー、フロントフォークなど、見る間にバイク全体に艶が出てくるのがわかる。その手軽な使い勝手と効果に中村さんも興味深々のようだ。
平嶋「こんなふうにサイレンサーにも使えちゃうんですよ。すごいでしょ!」
中村「でもサイレンサーは熱が入る場所だよね。それでも大丈夫なの?」
このゼロフィニッシュは、なんと耐熱温度300度を実現。だからサイレンサーやクランケースなど、熱を持つ部分でもまったく問題なく使えるのだ(施工の際は車体の熱が冷めた状態で!)。
中村「施工が簡単でラクだし、すごい効果ですね。さっそく僕にも使わせてください」
そう言うと、中村さんは自分の愛車であるホンダVFR1200Fをピットに入れ、気になる汚れにゼロフィニッシュを吹き付けた。
自分の愛車にゼロフィニッシュを試す中村さん。慣れた手つきで各部の汚れを次々に落としてくいく様子はさすが。
中村「おお~すごい! 汚れがよく落ちますね。タンクの黒ずみは少し指でこすってみてもまったく落ちる気配がありませんけど、ゼロフィニッシュなら簡単に落ちて艶もすごく出ますね。それに溶剤の伸びがすごく良い。ちょっとの吹き付けで広く伸びるし、乾きもやや遅めだからしっかり拭けますね。しかしクリーニングとコーティングが同時にできるなんて不思議ですね」
その理由は、洗浄成分「HGSクリーナー」と独自の「ハイブリッドコート」を絶妙に配合してあるから。浸透・軟化・溶解のトリプル相乗作用を持つクリーナーによって汚れを除去。そしてハイブリッドコート内の反応性特殊ポリマーがコーティング被膜を形成することで艶が生まれ、汚れが付きにくくなり、付いたとしても落ちやすくなる、という仕組みだ。
また、ゼロフィニッシュは車体のみならずヘルメットにも使える。最近流行のつや消しグラフィックに施工してみると、深い艶が出て拭き取りクロスが写っているのがわかるだろうか。
平嶋「ゼロフィニッシュはとくに樹脂パーツに深い艶を出せるので、ヘルメットにも効果的ですよ」
中村「うわ、本当だ! 艶消しのグラフィックが上品な艶になっていきますね。シールドもすごくクリヤーが復活する感じ。スクリーンやシールドにはよく効きますね!」
最近流行の艶消しグラフィックのヘルメットにワックスをかけると、乾いた後に凹凸の中に溶剤が残ってしまうこともあるが、ゼロフィニッシュで施工してみると「ピカピカ」という光り方ではなく、上品な艶消し具合となり、かなり効果的だ。
平嶋「あと、ゼロフィニッシュはヘルメットに使っても独特の臭いが少ないのもメリットなんです」
中村「たしかに、僕はいろんなケミカルをテストしてきましたけど、コーティング剤の中には溶剤臭が強いものがあって、バイクならまだしも、あれがヘルメットだとけっこうキツいですよね」
ゼロフィニッシュはクリーニングとコーティングが同時にでき、樹脂や金属などバイクを構成するあらゆるパーツに有効。愛車を常にピカピカにしておきたいメンテナンス好きから、なかなかバイクと接する時間がない忙しいライダーまで、幅広く使える「次世代型ケミカル」と言っていいだろう。
そんな手軽に使えるゼロフィニッシュは、価格が消費税8%込みで3,132円。1本でセダン車5~6台使用できるので、バイクであれば相当もつ。つねに玄関先に置き、ツーリング前にシュシュっとやって拭き上げるだけで愛車の美しさを維持できる。その効果をぜひ多くのライダーにも体験してもらいたい。
テスター 中村昭彦さん
ナップス ベイサイド幸浦店のメカニック・スペシャルパーツ担当。副主任。日々カスタマーのバイクを整備し、あらゆる工具、ケミカルに精通。その豊富な経験から、バイク雑誌などからアドバイスを求められることも。
アンバサダー 平嶋夏海ちゃん
タレントとしてテレビ、グラビア、映画、DVDなど多方面で活躍中の夏海ちゃん。大型自動二輪免許を所持し、プライベートではジムカーナやツーリングを楽しむリアルライダー。そのライディングスキルから、最近はバイク関係のお仕事も増えているとか。