カワサキ旧Z系のリアブレーキディスクは小径化φ250mmがお薦めの画像

カワサキ旧Z系のリアブレーキディスクは小径化φ250mmがお薦め

  • 取材協力/国美コマース  取材・写真・文/石橋知也  構成/バイクブロス・マガジンズ編集部
  • 掲載日/2017年8月9日

サンスターのトラッドタイプにはSTDと同外径のφ290mmリアディスクもラインナップしている。けれども、現在のお薦めはφ250mmとSTDより小径のもの。小径化がもたらすメリットを探ってみる。

リアディスクの小径化がもたらす恩恵
交換するならφ250mmがお薦め

主なカワサキ旧Z系のリアディスクは外径φ290mmだ。けれども、サンスターには小径なφ250mmがあり、これが現在の人気製品であり、お薦めだという。

Z系に限らず、昔のモデルのブレーキディスクはフロントとほぼ同径か、同じだった。タイヤのグリップ力やブレーキ性能から、リアにも高い制動力を持たせるということが、リアの大径ディスクの要因。でも、実際は効き過ぎてコントロールしづらい。そこで同社のトラッドタイプに加えられたのが、小径φ250mmのディスクだ。

φ250mmディスクは、ボルトオンとはいかないが、コントロール性は格段に上がるし、当然軽量化にもなる。スタイルもすっきりして視覚的にも良い。

キャリパーサポートは専用品が必要となるが、これは社外品で良い製品が発売されている。アフターマーケット製キャリパーサポートは、STDスイングアームにも使えるなど便利で、強度・精度も高い製品が多くなっていることも事実だ。

リアブレーキは、クラシックバイクでも制動目的はもちろん、車体姿勢やトラクションの調整などにも使われる。細いバイアスタイヤも、現行品であればグリップ力は高く、ハンドリングも良い。そうなるとリアブレーキもグレードアップしたくなる。

トラッドタイプのφ250mmディスクは、フロント用と同デザインの3タイプがある。MkⅡデザインの不等間隔ピッチホールタイプTR-12Hはホール径φ8mmで32穴。厚みは6mmで重さは1,74kg。スリットが入るスーパーバイクタイプは4本スリットで厚さ6mmの重さ1,78kg。Z1-Rタイプのマルチホールタイプはφ8mmホールの90穴、そしてこのタイプだけ厚さ5mmで、1,42kgとなっている。

マルチホールタイプは軽量化を目的に、あえて厚さを5mmとなっている。他の2タイプよりも薄いが、ホール数が多いので熱対策は充分だ。選択はフロント用同様、デザインの好みで良い。

リアディスクの小径化はキャリパーサポートを交換するなど多少の手間は必要だが、とくに前後18インチ車には最適だ。小径化がもたらす恩恵とスタイルの良さは、愛車を一段とグレードアップさせること間違いなし。長く乗っていくなら、リアも忘れずに、だ。

現代の走りとタイヤにマッチするφ250mmのリアディスク

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不等間隔ピッチホールタイプTR-12H(3万円・税別)。MkⅡやZ1-Rに限らずZ系ならばどんなタイプにも似合うデザインだ。

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最も軽量なZ1-RデザインのマルチホールタイプTR-13HZ(3万2,000円・税別)。他モデルより1mm薄い5mm厚(キャリパーセンター要調整)。

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スーパーバイクスタイルTR-12SSB(3万5,000円)。貫通していない4本のスリットが耐熱歪み強度を高めている。重量はZ1-Rタイプとほぼ同じだ。

サンスター

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サンスターは純正部品メーカーでもあり、アフターマーケット製でもその精度・品質の高さは定評がある。そして独自の企画で、このようなクラシックバイク用製品も生まれる。サンスター製ブレーキディスクやスプロケットを取り扱うのは、専門販社の国美コマース(株)だ。

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