新品時の高いグリップ性能を持続する『SPORTMAX Roadsport2』の画像

新品時の高いグリップ性能を持続する『SPORTMAX Roadsport2』

  • 取材協力/住友ゴム工業株式会社  取材・撮影・文/青木タカオ  構成/バイクブロス・マガジンズ
  • 掲載日/2018年3月16日

摩耗とともに性能が低下するという常識を、ダンロップのプレミアムスポーツラジアルタイヤ『SPORTMAX Roadsport2(スポーツマックス ロードスポーツ ツー)』が覆した。2種類のコンパウンドを上下に重ねる2層トレッド構造「パフォーマンス・コンパウンド・レイヤーズ」をリアに新採用し、ライフ性能とグリップ性能のさらなる強化を実現している。

長持ちすればロングライフと言えるのか!?
いいえ、新品時の高いグリップ性能を持続してこそ!!

技術や素材の進歩で、現代のスポーツラジアルタイヤのグリップ性能と耐摩耗性能は大幅に向上しているが、ユーザーからは「グリップが高いのは最初だけ……」「使っているうちにグリップ感がなくなってしまい満足できない」という声を耳にする。つまり摩耗が進んでも性能が低下しない、ハイグリップ&ロングライフを高次元で両立して欲しいという、非常にハードルの高い要望があるのだ。

『SPORTMAX Roadsport2』では、『PCL構造(PERFORMANCE COMPOUND LAYERS=パフォーマンス・コンパウンド・レイヤーズ)』など、独自の技術をふんだんに用いてこの声に見事応えた。

まずPCL構造は、2種類のコンパウンドを上下に重ねる2層トレッド構造とし、ハイグリップとロングライフを向上させるとともに、摩耗によるグリップ性能の低下を抑制するというもの。

タイヤには主に2種類のグリップ特性がある。ゴムが路面と密着することで起きる“接触グリップ”と、ゴムが路面からの力で変形して熱を発して起きる“発熱グリップ”だ。

PCL構造では、表層コンパウンドにシリカと結合性の高い新ポリマーを採用し、深層コンパウンドにはレース用微粒子カーボンを採用して発熱グリップを高め、新品から摩耗末期まで優れたグリップ性能を発揮する。

さらに『UFS-JLB(ULTRA FLEXIBLE STEEL=ウルトラ・フレキシブル・スチール-JLB)構造』により、豊かな接地感と耐摩耗性能を向上。これは素材のスチールコードを緩く編むことで伸びを大きくし、曲げ剛性を低減させてフレキシブルな特性で接地面を広く確保したことで実現している。

ベルト張力をバンク角ごとに調整して、中間バンク時の剛性を上げ、タイヤの剛性分布を最適することで接地感と過渡特性を向上。豊かな接地感のみならず、リニアなハンドリングも達成したのだ。

リニアで癖のないハンドリングと軽快感は、独自の『C.T.T.(キャンバースラスト・チューニング・テクノロジー)』を活用した新プロファイルとパターンにより獲得。新コンパウンドに対応したチューニングがそれぞれで施され、意のままに操れるスムーズなハンドリング性能を実現している。

ダンロップのラインナップは充実しており、サーキットもというスポーツ派はレースレプリカラジアルタイヤ『SPORTMAX α-14』というチョイスもあるし、ツーリング志向なら『ROADSMART 3』を選べばいい。そしてその中間でオールマイティなキャラクターが、この『SPORTMAX Roadsport2』なのだ。

接触グリップと発熱グリップを向上した『PCL』など独自技術満載!

新品時の高いグリップ性能を持続する『SPORTMAX Roadsport2』の画像

2種類のコンパウンドを上下に重ねる『PCL構造』をリアに採用。表層コンパウンドは新ポリマーによりシリカの分散性が向上。つまり、シリカが細かく分散することでミクロスケールで柔らかくなり、ゴムがさらに路面に追従する。

新品時の高いグリップ性能を持続する『SPORTMAX Roadsport2』の画像

深層コンパウンドには、レーシングシーンで培ったレース用微粒子カーボンを採用し、発熱グリップを高めた。ハイスチレンポリマーと微粒子カーボンによる発熱性の向上で、新品から摩耗末期まで高い発熱グリップを維持できるようになった。

新品時の高いグリップ性能を持続する『SPORTMAX Roadsport2』の画像

最新のビード構造技術を『SPORTMAX α-14』から踏襲し、専用チューニングを施しての搭載。しなやかな特性でもタイヤがしっかり踏ん張る剛性感を実現した。また、素材のスチールコードを緩く編むとともにベルトの張力をバンク角ごとに最適化する『V.B.T.T(ベルト張力最適設計)』でフレキシブルな特性とし、接地面を増加させている。

新品時の高いグリップ性能を持続する『SPORTMAX Roadsport2』の画像

元世界GPライダーの八代俊二氏(写真右)、元世界耐久チャンピオンの北川圭一氏(写真左)も太鼓判を押す高性能。「気温が低い条件下にもかかわらず、乗った瞬間に接地感が高いことが分かる」と八代さんが言えば「段差を乗り上げたときの衝撃吸収性が上がっていて乗り心地が良い」と北川さんも頷く。

新品時の高いグリップ性能を持続する『SPORTMAX Roadsport2』の画像

『SPORTMAX Roadsport2』の開発を担当した住友ゴム工業 第二技術部の前田陽平氏。発熱性を高めた深層コンパウンドの採用が、高いグリップ性能と耐摩耗性能を高めることに大きく貢献したことを教えてくれた。

新品時の高いグリップ性能を持続する『SPORTMAX Roadsport2』の画像

サイズはフロント2サイズ、リア5サイズ。詳細は公式ウェブサイトで確認していただきたい。幅広い層のライダーにオススメしたいタイヤだ。

住友ゴム工業株式会社

住友ゴム工業株式会社

タイヤお客様相談室
電話/0120-39-2788(フリーダイアル)
時間/9:00-12:00、13:00-17:00(月~金、祝祭日は除く)

1909年創業の日本の老舗タイヤブランド。1913年には「自動車タイヤ国産第一号」を生産したことでも知られている。現在は二輪から四輪、産業用まで、幅広いタイヤを製造・販売している。