
ヤマハ・スポーツの伝統を受け継いだ流麗な『ネオ・レトロ』コンセプトのスタイルと、3気筒エンジンが特徴のXSR900。プロトから、この個性派をもっと楽しむためのアイテムが登場。ルックスやインパクト重視の「カスタムのためのカスタム」ではなく、ストリートでの使い勝手を向上させる、ユーザー目線のラインナップがうれしい。
プロトの新たな自社ブランド「プロフェスト」のプロテクション・エンジンガード。転倒時にエンジンやフレームなどの重要部分をガード。4輪のサスペンションスタビライザーにも使われるしなやかな炭素鋼を選び、車体とのクリアランスを10mm以上開けることで転倒時の衝撃を吸収する。力のかかる接合部はすべて直角につないだのもこだわりだ。
開発を担当したのはプロト・オリジナル商品グループの榊さん。
「ノーマルのXSR900は転倒するとエンジン左側のウォーターポンプやラジエター、フレームなどにダメージを受けます。プロテクション・エンジンガードはエンジンハンガー3箇所にマウントして、転倒時に重要箇所を守ります」
リジッドのエンジンマウントをつなぐことでサブフレームとしての役割も加わり、操縦フィーリングも変わるという。
「車体がしっかりとした、上質なハンドリングになります」
プロテクション・エンジンガードの転倒時のイメージ。ウォーターポンプやラジエターなど、ツーリング先で壊れれば自走できないパーツをガードしている。
入念な設計とテストから生まれた形状により、バンク角を犠牲にすることなく、エンジンやフレームをガードしている。写真は無荷重だが、実際にライダーが乗車している場合にはフルバンクで最初に設置するのはノーマルステップのバンクセンサーとなる。
また停車時に、ライダーの足着きを邪魔しないように設計されており、縁石などにも接触しない形状になっている。
今後はエンジンガードに加えて、さまざまな補器類のマウントステーにもなるようなアクセサリーの開発も進めていくという。
スタイリッシュなデザインがXSR900のメカニカルな雰囲気を強調する、注目のアイテムだ。
プロトの定番人気ハンドル、エフェックスの「イージーフィットバー」シリーズは各車種専用でハーネスやホース、ワイヤー類もノーマルのまま、ポジションをコンパクトにできる。
XSR900用には「イージーフィットプラス テーパーバー」が設定されている。サイズは、絞りを2°強め、ハンドル幅を30mm狭くしたスポーティな仕様。
担当したのはプロト・オリジナル商品グループの山本さん。
「XSR900を含めた世界各国向けのグローバルモデルは、大柄なライダーに合わせたポジションが多いんです。だから平均的な日本人の体型と道路事情に合わせて、最良のポジションを探っていきます」
12月には、ノーマルからの調整を主にしたイージーフィットバー(グリップ位置ノーマル比7mm後退、7mm上げた)、スポーティなイージーフィットバー・ロー(グリップ位置ノーマル比7mm前進、7mm下げた)も追加発売予定だ。