Heatechの取付は、車体バッテリーにハーネスを接続するだけと、とても簡単! しかし電気系統をイジるだけに、少しでも自信のない人は専門ショップにお願いしよう。
「そろそろバイクに乗れなくなるな~」というのはバイク乗りでしばしば交わされる会話だ。その理由は当たり前に寒いからである。手足は末端の感覚がなくなり、寒さの中で風を受けてハンドルを握る姿は「忍耐」以外のなにものでもなくまさに修行だ。そこで紹介したいのがヒーテックのアイテム。これは手、上半身、下半身、つま先の全身を愛車のバッテリーの熱を使って温かく包み込んでくれるというもので、冬場のライディングを快適にしてくれるギアだ。
「冬場はツーリングに1~2回しか行かないからそんなに使わないだろう」という声も聞こえてきそうだが、ヒーテックがあれば寒さを気にせず毎日だってバイクに乗ることが可能だ。しかもバイク乗りの冬は意外と長い。気温が上がったとしても風を受けての体感温度は4月頃まで寒いからだ。そう考えるとこのアイテムというのは1年のうちの半年近くは着用が出来るということ。しかも早いうちに手に入れればそれだけ快適にライディング出来る日が増えるということになる。普段の街乗りに着ている人もゾクゾクと増えてきているというヒーテック。今年の冬は電熱ウェアをデビューしてみる!?
Heatech素朴な疑問 Q&A
まだまだ知らないことがたくさんある電熱ウェア。
素朴な質問からメリットまで気になる部分をリサーチ。今年の冬はぜひともホットに過ごしたい!
Qインナージャケットにグローブ、インナーパンツを着用したいけど普通のバッテリーで大丈夫?
「複数の使用ももちろん大丈夫です。使用する際はご自身のバイクのバッテリー容量を確認した上で使用してください。以前にバッテリーが心配だと旧車乗りや小~中型排気量に乗る方からの相談もあり、インナージャケットで通常モデルに比べてヒートパネルの面積が小さくなった3.5AMPの省電力モデル(¥30,240)もリリースしましたのでそちらもチェックしてみてください」
Qヒーテックを活用する一番のメリットは何ですか?
「真冬のライディングが可能になることですね。冬はバイクに乗らないという人が多くいますが「雪が降らない限り快適に走れるよ!」という話をよく聞きます。バイクが好きな人は1年中バイクに乗りたいと思うんです。なのでバイクに乗れる日が多くなるということと、真冬の修行のようなライディングから開放されるということですね」
Q低温やけどが心配です
「セイフティーシステムがあり、ユニットやジャケット内が熱くなったら勝手に電源が落ちる仕組みになっています。最大で54度まで温度が上がりますが、走っていると熱が逃され、体感温度ではもっと低くなります。それに体感で熱いと感じたら温度調節もできるので低温火傷の心配はほとんどありません。ただフルセットの使用の場合はバイクの発電量と消費電力を確認してください」
Q着心地は?お手入れは?
「海外から輸入しているのではなく、完全に日本で企画している商品なのでフィット感は抜群です。あと他と違うのが女性用のサイズ展開も行っているところですね。それと柔軟な金属の繊維を使っているので軽さも魅力です。そのため長距離ツーリングでは重量からの疲れは感じないはずです。お手入れは自分でも行えます。気になったら手で水洗いをしてください」
日本人の体系に合わせて専門のパタンナーが企画しているのでフィット感は抜群。他メーカーにある輸入品のジャケットだとサイズがフィットしないという話もあるが、こちらはそんな問題もない上、女性用からXXXLという幅広いサイズラインナップも用意している。またオプションパーツの付属にも注目。メインのアイテムを買った時にすぐに使えるようにすべてが揃っているのだ。よくあるのが実際は付属品を買い足さないと使えないケースがあるが、これは手に入れたらバッテリーに繋げてすぐ使えるというのが嬉しい。
■サイズ:Womens、S、M、L、XL、XXL、XXXL
■発熱温度:最大54℃
■電源:12Vバッテリー専用
■ヒートパネル:首もと、背中、両腕、両胸(計6ヶ所)
■付属品:バッテリーハーネス、ヒューズセット(15A/10A/7.5A/5A/3A)、ワイ ヤレスリモコン
■備考:ワイヤレスリモコン対応
■¥32,400
見た目は通常モデルとほとんど変わりはない、省エネモデル。ヒートパネル面積を小さくし、使用電力を抑えているので旧車や小~中型排気量のオーナーやBMWやDucatiなどの輸入車に乗る人にもピッタリのモデル。また通常モデルと同じディテールになっている。
■サイズ:Women、S、M、L、XL、XXL、XXXL
■発熱温度:最大54℃
■電源:12Vバッテリー専用
■ヒートパネル:首もと、背中、両腕、両胸(計6ヶ所)
■付属品:バッテリーハーネス、ヒューズセット(15A/10A/7.5A/5A/3A)、ワイ ヤレスリモコン
■備考:ワイヤレスリモコン対応
■¥30,240
真冬にバイクに乗っていると末端の寒さが一番こたえる。いつもは何も感じないはずのクラッチ操作に苦痛を覚えていたはずだ。でもそんなシーンからもおさらばしよう。こちらはどんなバイクにもマッチしやすい柔らかな牛革を使用したガントレットグローブ。究極にシンプルなデザインだが、こちらも内側にはメタルファイバーヒーターが配され、手の甲と指先が温かくなる仕組みになっているのだ。
手のナックル部分にカーボンを採用したスポーティーなデザインのグローブ。指先にはシャーリングも施され、運動性能を向上させている。グローブはヒートインナージャケットに接続するだけで使用が可能。あとは四角のスイッチを押すだけで手全体が優しい温かさで包んでくれるのだ。このスイッチがグローブをしたままでも押しやすいのがポイント。目視しなくても押せる操作性があるのだ。
見た目と安全面の
2つを両立するディテール
存在感のあるナックルガードはレーシーな見た目はもちろんのこと、万が一の転倒時でも強くガードしてくれる。
■サイズ:Womens、S、M、L、XL
■発熱温度:最大54℃
■電源:12V バッテリー専用
■ヒートパネル:手の甲部、指
■付属品:バッテリーハーネス、Yコード、ヒューズセット(15A/3A)
■備考:ワイヤレスリモコン非対応
■¥29,700
今季の新作になるのが足先のウォーマーだ。この製品はありそうでなく、ユーザーからの強い要望で生まれた製品でもある。ヒートインナーパンツに接続してセットで使うモデルであり、末端の冷えから解き放ってくれる。従来は靴下を何重にも履くという方法があったが、トゥウォーマーがあればそんな煩わしさからも開放されるのだ。
小さいアイテムに秘められた
大きな可能性
つま先の先端内側は肌触りの良いフリースを使用しているので保温性があり、底の部分はドット状の滑り止めが配されている。
■サイズ:S(23-25cm)、M(25-27cm)、L(27-29cm)
■発熱温度:最大50℃
■電源:12Vバッテリー専用
■ヒートパネル:つま先部
■備考:ワイヤレスリモコン非対応、ヒートインナーパンツが必要
■¥14,040