取材協力/Carbony  取材・文/motortoon  写真/若林 浩志(若林写真事務所) 構成/バイクブロス・マガジンズ編集部
掲載日/2016年11月9日

カーボンパーツの専門ブランドとして、スーパースポーツを中心に様々なカーボンアイテムを展開しているカーボニー。そんな同ブランドによる新たな提案がブルーカーボンだ。レッドカーボンに続く、カラーカーボンの第二弾であり、特に要望の高かったカラーでもあるだけに満を持しての登場と言えるだろう。そんなニューアイテムを中心に、美しく軽く、そしてリーズナブルな価格設定で魅力のカーボンアイテムの魅力を解説していきたい。

ブルーカーボンによる選択肢の拡大
さらに広がるカーボンの世界

カーボニーブランドの中でも主力商品であるカーボン外装は、大きく分けてブラックと、カラーカーボンで構成される。ピュアなカーボンらしさに溢れるブラックでは、均一で落ち着いた雰囲気をもたらす平織りと、ひとつ飛ばしに織ることで斜めに走るラインが印象的な綾織りの二種類を用意。使用イメージにあわせて選択することが出来る。さらに平織り、綾織りそれぞれにつや有りとつや消しから選択することが出来るので、それらを組み合わせることで単純なブラックではなく、車体や好みにあわせた複雑な表現も可能だ。例えば全身ブラックの外装で仕上げながらも、各部のパターンを変更することで、単調にならずにスタイリングを作り上げることが出来るのだ。

さらにカラーカーボンを組みあわせることで、レーシーなイメージを損なわず、ユーザーのカラーを取り入れることが出来るのだ。

そんなカラーカーボンに、新しくブルーカーボンが登場。これまでにもレッドカーボンが好評をもって迎えられてきた中に、新たな一石を投じるアイテムだ。レーシーなイメージも強く、これまでにも要望の高かった、ブルーという配色であり、カーボンによるエクステリアの可能性を広げる一手と言えるだろう。

ブルーと言っても、単純に全面がブルーというわけではなく、ブルーとブラックが綾に織られることで、光の当たり具合や見る角度によって色合いや佇まいを大きく変化させるのもポイント。レッドカーボンの場合は、純正から大きくイメージチェンジする効果も強く、アピールの高さが魅力であったが、ブルーカーボンではそれに加えて、黒い外装部分をブルーカーボンにするなど、隠し技的な大人の楽しみとしても有効だ。レッドカーボンとブラックによる強いコントラストも魅力だが、ブルーカーボンとブラックによる親和性の高い奥行きのある質感は、他では得られない存在感と言える。

そんなカーボンパーツの数々を展開するカーボニーでは、カーボンそのもののクオリティにも徹底したこだわりを持っている。一般的なウェットカーボンで複雑な形状を作ると、目がよれてしまって均一な美しさが損なわれてしまう。そこでドライカーボンにすることで、目の美しさと軽さを実現。軽量化という意味でも優秀なカスタムパーツであり、さらに価格を押さえることで優れたリプレイスパーツとしても魅力的なアイテムに仕上げられている。

もちろん最大の魅力は、エクステリア面での変化。特にスーパースポーツモデルをフルカーボンにしたときにインパクトは強烈なものがある。ブラックで構成する凄みの効いたレーシーなスタイリングはもちろん、レッドカーボンや新登場のブルーカーボンを組み合わせることで、自分らしいカスタムバイクを作り上げることが可能だ。

またフルカーボンだけでなく、ポイントをおさえた使い方でもその魅力は効果的に発揮される。ダッシュパネルなどをカーボンに置き換えることで、ライダーのみがわかる違いを演出したり、アンダーカウルのみをブラックの艶消しカーボンにして、シルエットの印象を変えるなど、可能性はユーザーの数だけ存在する。また、純正でカーボン外装を取り入れている車輌であっても、全てがカーボンというわけではないので、そうした部分にさらにカーボン外装を追加で取り入れてクオリティアップを図ることも出来るだろう。

豊富なカーボンアイテムを誇る同ブランドでは、更なるカーボンアイテムの開発も行っている。今後もカーボニーの展開からは目が離せない。

ノーマル状態でも多数のカーボンパーツを採用しているR1Mだが、さらにミラーカバーやノーズパネルなどのカーボンパーツを追加することで、より以上のクオリティアップを図る事が出来る。

上段左からマジョーラ綾織り、ブルーつや有り、レッドつや有り、ブロックつや有り、ブラック綾織りつや有り、ブラック平織りつや有り。
下段左からマジョーラ平織り、ブルーつや消し、レッドつや消し、ブロックつや消し、ブラック綾織りつや消し、ブラック平織りつや消し。なおマジョーラは本社ショールームでの店頭販売のみとなる。

外装を全てカーボンに置き換えたZX-10R。別のバイクであるかのような、異質な存在感を生み出している。乱れのない美しいカーボンの編み目が生み出す素材感にも、ぜひ注目して欲しい。

ブラックカーボン綾織りのつや有りで構成。ドライカーボンならではの、綺麗に揃った目により、カウルの複雑な形状をより立体的に表現している。それにより平面部分が単調にならないのも特長。

日々進化していくカーボニーのカーボンパーツ
多彩なラインナップで組みあわせも自由自在

性能面はもとより、ドレスアップ効果も非常に高いカーボン外装。カーボンを編んだ立体的な構造により、奥行きのある発色や色の変化を楽しむことが出来る。特に綾織りのカラーカーボンでは、その傾向が顕著だ。シチュエーションにより印象の変わるエクステリアを実感できるだろう。ここでは、ブラックカーボンをはじめ、ブルーやレッドの組みあわせなど、同社の提供する各種カーボンの装着例やディティールなどを紹介していこう。

01ブルーカーボンをメインに、つや消しのブラックカーボンを組み合わせたR6と、つや有りのブラックカーボンにブルーカーボンを組み合わせたR1。組みあわせ方により大きく印象が異なるのがわかる。

02R6のテールカウルには、ブルーカーボンのテールカウルとシングルシートカバーを組み合わせられることで、よりレーシーな印象を高めている。

03カーボニーのデモ車として外装はもちろん、ホイールに至るまで徹底してカーボンにこだわって作りあげられたR1。ブルーカーボンを採り入れることで、車体のラインを美しく表現している。

04光が当たることで、鮮やかなブルーが浮きあがっていく。つや有りのブラック部分は、クリア層の存在により鏡のような効果を生み出し、硬質な印象を作り上げている。

05レッドカーボンを各部のつや消しブラックで引きしめるR1。色の特性上、ブルーよりもさらに強く色が出ている。編み目自体がレッドとブラックで構成されているので、マッチングはバツグン。

06レッドカーボンの綾織りの様子。レッドとブラックが交互にならぶことで、コントラストが高く、高い発色をもたらしている。

07上でも紹介しているZX-10Rのタンクからインパネ部。大きくアールをえがくフレームやタンク部分にもヨレのない美しい編み目がでているのがドライカーボンの特長。

08カウルはもちろん、フレームカバーなど、あらゆる部分にカーボンパーツを奢る。あえてブラックのみとすることで、独特の存在感が生み出される。

09テールカウルは、エッジの効いた仕上がりにより、車両の持つメリハリの効いたシルエットを、ノーマルよりも強調。

10ショールームでは、各種アイテムやサンプルなどが展示される。またマジョーラカーボンはここでのみ購入が可能。

住所/奈良県生駒郡斑鳩町三井103-2 2F
定休日/日曜・月曜・祝日
営業/11:00~19:00
電話/0745-51-1422
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ドライカーボンを使用したカーボンパーツブランドであるカーボニーを中心に、カーボン製オフィス用品やアクセサリーを提案するカーボニーライフ、カーボンによるDIY素材のカーボニーDIYなど、さまざまなカーボンパーツの発信を行っている。ショールームでの取扱だけでなく、オンラインショップや販売協力店、パーツ量販店での購入も可能。

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