今も輝きを失わない’70s、’80sのジャパニーズ・ヴィンテージ・モーターサイクル。人気の高さ故に価格も安くはないし、旧車である以上は修復の必要性は否めない。レストア費用やランニングコストは、旧車乗りの悩みの種だ。そこで、エルオートでは、細分化した車両のグレード分けを行い、必要な費用を明確化。買いやすく、安心して乗れる、新しい旧車ライフの楽しみ方を、ユーザーに提案している。
Z、CB等々、バイクの歴史に燦然と輝き続ける、ジャパニーズ・ヴィンテージ・モーターサイクル。だが、その綺羅星のようなマシン達を、新車で手に入れることは不可能。中古車としての入手が現実的なわけだが、そうなると価格は相場物で人気車種のプライスは天井知らず。しかも車両の履歴がわからないため、修復やメンテナンスにかかる費用も不明瞭で不安に感じてしまうのも無理もない話だ。
そんな旧車ファンの心配事を解消してくれる旧車ショップがある。それが、京都のエルオートだ。エルオートでは、ユーザーの予算や嗜好に合わせて、車両に手を加えるグレードを設定。作業内容は明快で、購入計画も立てやすい。しかも、価格自体がリーズナブルなところもポイントが高い。エルオートのwebページでは、在庫車両の一台一台について、詳細な作業内容が明記され、入庫時の状態までしっかりと記載されている。マシンの状態が、購入前に確認できるので安心だ。ここでは、エルオートのグレード別の作業内容を紹介。全く新しい旧車購入スタイルを確立したエルオートなら、憧れの名車を安心して手に入れられる。
フルレストアはエルオートの提供する購入メニューの最高グレード。「フルレストア」とあるように、車体の全てに手が入れられる。車体は一旦全て分解され、フレームやホイールなどをリフレッシュ。外装も綺麗な状態に修復される。特筆すべきはエンジンにフルオーバーホールが施されること。最低でもシリンダーボーリング、ピストン交換、内部のチェーン類交換、エンジンを全分解しての整備、ガスケットやシールといった消耗品も交換される。これはあくまで基本内容で、車両の状態によってはさらに高度な修復作業が加えられることもある。まさに新車並みか、それ以上のコンディション。長い年月を経た車両も、絶好調の新車状態に生まれ変わるのだ。
入荷時のチェックで、機能面になんの問題もないのに、外装が劣化していたりオリジナルから変更されていたりする車両はセミレストアが施される。この場合、車体は完全分解されフレームやエンジンはリペイント、アルミパーツ等は研磨加工されるなどのリフレッシュ作業が行われる。外装パーツが社外品に交換されていた場合は基本的にオリジナル形状に戻され、消耗品も併せて新品交換される。機関の好調さに見合ったルックスを得ることができるので、購入したら即走りを楽しむことができるのがポイント。プライスとコンディションのバランスが絶妙で、エルオートで最も人気の高いグレード。気軽に旧車ライフをスタートできると好評だ。
セミレストアの作業内容に加え、軽度なエンジン整備を追加したのがセミレストアPLUS。エンジンのフルオーバーホールを行うほどではない、と判断された車両はセミレストアPLUSに該当する。例えば、軽いオイル滲みなどは、該当箇所を分解し、ガスケットやシール類を交換すれば完治する場合が多い。むやみやたらとエンジンフルオーバーホールを行わないことで、ユーザーへの費用負担を軽減することを考えているのだ。また、エンジン整備の内容は軽度といっても本格的。エンジンをある程度まで分解し内部の状況を確認、ピストンリングなどの消耗品は新品に交換される。最低限の投資で、最大限の信頼性を得ることができる、コストパフォーマンスに優れるグレードだ。
オリジナルコンディションは、簡単に言えば非常に程度の良い車両を指すグレード。入荷時の状態で車両を入念にチェックし、そのまま走りを楽しめるレベルの車両が該当する。ただし、年式が旧い車種を取り扱うので、タイヤをはじめ消耗品が劣化している場合は新品に交換される。また、外装がオリジナルから変更されている場合は、当時のオリジナルスタイリングに習ったものへと復旧作業が施される。購入時に車検が取得が可能で、問題なく走ることができるレベルの整備はしっかりと行われるので安心していい。車両が積み重ねてきた歴史を感じたいオーナーには最適。そのマシンが生み出された当時のテイストを味わえる、通好みのグレードともいえるだろう。
シャシーや外装の状態が良好なのに、エンジンから異音が発生していたりオイルが滲んでいるような車両の場合、エンジンに修復作業を施したオリジナルコンディションPLUSというグレードが設定される。エンジン内部の損傷は、前オーナーの走り方や扱い方で大きく状況が変わるため、一見して具合が良さそうでもエンジンに手を入れる必要がある車両は珍しくないのだ。オリジナルコンディションPLUSの作業内容は、エンジン内部をチェックし状態が診断されてから決定される。ピストンリングやガスケット交換といった比較的軽度な作業からフルオーバーホールまで様々だ。エンジンが完調の状態で納車されるので、オリジナル状態のマシンを安心して楽しめる。
これは一般的にいう”現状渡し”。海外から車両を輸入すると、巨大なコンテナ内に梱包されて日本国内に送られてくる。その”コンテナから出した状態”の車両だから「コンテナ出し車」なのだ。メンテナンスやレストアの費用が加算されない分、車両単体の価格をみれば格安。自分の手でレストアを楽しみたいユーザー向けの、マニアックなグレードだといえる。ただし、コンテナ出し車は期間限定の価格設定なので早い者勝ち。要するに、エルオート内でレストアやメンテナンスの順番が回ってくるまでの間、コンテナ出し車として販売されるものなので、いずれ修復され他のグレードにクラスアップするからだ。DIY指向のユーザーなら見逃せない、お買い得車両なのだ。
旧車の整備は、ある意味で特殊技術。メカニズム自体が現在の設計と異なる場合もあるからだ。エルオートは旧車を多く手がける専門店だから、旧車に関する知識とノウハウは絶大なものがある。スペシャリストの手により、丁寧な整備が行われるから安心なのだ。さらに、エルオートでは完成した車両をオーナーに引き渡す前に、最低100kmに及ぶ入念な試走が行われる。完全な整備を心がけても、思わぬトラブルが発生するのが旧車の怖いところ。納車前に走り込むことで、そうしたトラブルの洗い出しを行い、オーナーが不安なく走りを楽しめるようにとの心遣いだ。
また、部品供給が万全な現行車とは異なり、パーツ自体がメーカー欠品となっているものも少なくない。エルオートでは一般的なバイクショップでは所有しない、特殊な加工機械も数多く所有。もはや存在しない新品パーツも、ものによっては自社内で作り出すことすら可能な体制を整えているのだ。レストアやメンテナンスの工程を、ほぼ全て自社内で行うことができるので、外注費用も抑えられる。エルオートの車両販売価格がリーズナブルなのは、そうした理由もあるのだ。