ヤマハの正規ディーラーであるYSP横浜戸塚は、2007年にオープン。店長の島田さんは20代前半からYSPで働きはじめ、いくつものショップの店長を任されてきた人物。もともとバイクが好きで、旧車を含め様々なバイクに親しんできた。
「自分のバイクを1から10まで、全部やりたいと思ったんです。旧車なんかもプライベートでイジっていたんですが、限界がありました。なのでそれを突き詰めたいという気持ちがあったんですよね」
この世界に入ったのはそんな想いからだったと話す。
同店にはオープン当初から掲げているコンセプトがある。それは“初心者に丁寧な接客”だ。接客においては初心者に理解が難しい専門用語を使わず、誰にでも理解してもらえるような言葉選びを心がけている。これはどのようなシーンにも言えることだが、人は慣れと共に初心の気持ちを忘れがちだ。しかしそれを続けるということを大切にしている。
また、カルテ管理も徹底している。地味で時間がかかり、表向きには分かりにくい内容だが、とても大切にしていることだと話す。
「逆の立場だったら嬉しいと思うんです。記録をしっかりしておくと過剰整備を防げるんですよね。オイル交換にしても“いつ交換したか覚えてないから、念のため変えておこうかな”といったことを防げるんです。点検の場合は過去のデータを見て、その人のタイヤやブレーキの減り方で、いつ頃に交換なのか検討がつきます。変に消耗している場合は必ず原因がありますし、それを見つけるんです。坂道の多い所に住んでいる人と、平らな道をメインに走っている人でも状況は変わってきます。あと、その人のクセもですね。次にどこが要整備になりそうなのか、お客様が知ってるのと知らないとでは安心感が違いますから」
ここまで徹底するようになったのは、保険がきっかけだったという。自分がどんなサービスを受けられる保険に入っているのか、それを答えられる人は少ない。どんなサービスか明白になってこそ保険に価値が出てくるもので、“何となくの安心感”で加入していては意味がない。つまり前者も後者もお金を払っているのには違いはないのだが、中身を理解していないと意味がない、ということだ。
ユーザーが自分のバイクの状況が分からなくても、ディーラーが覚えていてくれるのは心強い。しかも現在の自分のバイクの状態が分かりやすいよう、紙に書いて渡してくれる。これは“バイクを知らなくてもできるだけ把握する”ということに重きを置いているからだ。次にどんなトラブルに見舞われるかを怯えながら乗るよりも、ある程度自分のバイクがどういう状況にあるかを理解して乗る。自分のバイクの状態を知っていれば、バイクライフがより豊かになる、それをよく知っているからこそのサービスだ。そんな、すべてをオープンにしてくれるのは真っ直ぐな仕事の証であり、ここはドクター的存在のショップなのだ。
“バイクが初めての人でも分かりやすいように”というコンセプトは、ホームページのつくりから店内の雰囲気に至るまで徹底している。それゆえ“柔らかい印象を持ってもらえるように”と制作したホームページはどこか安心感があり、ほっこりとさせてくれる。店内も清潔感があり、ホッとするような空間に仕上げているのもコダワリだ。
また、店内に展示してある話題のニューモデルはすべて試乗可能となっている。ニューモデルも充実しているので、気になるモデルはいつでも乗ることができるのが嬉しい。やはり試乗してはじめてそのモデルのフィーリングを感じることができるので、乗ってみないと良さは分からないもの。原付から大型まで揃っており、気になるモデルがあれば、迷わず試乗することをオススメする。
YSP横浜戸塚
住所/神奈川県横浜市戸塚区原宿2-14-1
TEL/045-858-5081
営業/10:00-20:00
定休/年中無休
URL/公式ウェブサイトはこちら
URL/公式ブログはこちら