かつては天下の台所と呼ばれ、日本の物流や商業の中心地であった大阪府。その堺市に拠点を置く『チャレンジ』は、3輪ビークル、水上バイク、スノーモービルを扱うショップで、乗り物のさまざまな遊びが集約されている。ここで代表を務める牧原和二三(かずふみ)さんは、1970年に自動車パーツの卸売り業として開業。その後は自動車のチューニングショップや自社開発のパーツショップなど、さまざまな形態を経てきたという。
「パーツの卸売り業だと、必然的にディーラーや整備工場相手の仕事になるんですよね。でも自分はその先にいるユーザーと直接関わる仕事がしたいと思ったんです」
また自身が大の海好きで、マリンスポーツが趣味だったということもあり、80年代半ばからは国産水上バイクの取り扱いも開始。乗り手の目線に立ったサービスで、訪れるユーザー達と深い信頼関係を築き上げてきたのだ。
現在メインで取り扱っているカナダのメーカー『BRP』を知ったのは、『SEA-DOO』(シードゥー)という水上バイクの存在がキッカケと言う。
「シードゥーに興味を持って、マイアミで開催されるBRPのディーラーミーティングに参加したんです。そこで感じたのはメーカーが持つ開発意欲の高さ。自分も昔パーツ等を製作していたので、そのモノづくりに熱心な姿勢に共感したんですよね」
その時『BRP』の3輪ビークル、『Can-am SPYDER』(カンナムスパイダー)の存在も知ったとのこと。日本での知名度はまだ低かったが、快適性や安全性、そしてなによりユーザーに乗り物の新しい楽しみを提供できると確信し、ラインナップに加えることを決意した。
「今までも自分の感覚を信じて行動してきました。だから、今回も思い切って挑戦してみようと。そんな自分の思いと、共感してくれる人との出会いや繋がり、絆を大切にしていきたいと思いますね」
そんな代表を支え、ユーザーとの窓口となっているのが、チーフマネージャーの牧原壮平さんだ。学生時代からスタッフとして活躍し、大学卒業後から本格的にショップの運営に携わってきた。
「初めてカンナムスパイダーに乗った時は驚きましたね。こんなに面白い乗り物があったんだ! って。そしてもっとたくさんの人に、この面白さを感じてもらいたいとも思ったんです」
そのため同店では、常に試乗車を複数台用意している。将来的にはカンナムスパイダーオーナーのツーリングを企画したり、水上バイクと連動させたビーチイベントを催したりなど、ユーザーへの新たな楽しみを提案していきたいという。
「お客様には気持ちの面で豊かになってもらいたいんです。商品はあくまでお客様と出会うキッカケで、その後に広がる人間関係を大切にしていきたい。自分たちが遊びを提供して、それをプロデュースする。そしてたくさんの人と一緒に楽しんでいきたいですね」
カナダに本社を置く『BRP』は、ATV、3輪ビークル、水上バイク、スノーモービルなどを製造するメーカーだ。『チャレンジ』が現在、取り扱いに力を入れているカンナムスパイダーは2014年に日本へ上陸。その利便性と完成度の高さから注目を集めているモデルである。フロント2輪タイプのビークルは“リバーストライク”とも呼ばれ、普通自動車免許で乗ることが可能。さらには3輪で安定性が高く、転倒の心配も少ない上、ABSやトラクションコントロールシステム、パワーステアリングなど、安全面と快適性にも配慮されている。
また、同店ではユーザーが安心してライディングを楽しめるよう、認証工場も完備。カンナムスパイダーのみならず、水上バイクやスノーモービルの特徴も熟知したメカニックがユーザーをサポートしてくれる。
株式会社CHALLENGE
住所/大阪府堺市北区八下北3-56
TEL/072-257-4141
営業/10:30-20:00(平日) 10:30-19:00(日・祝)
定休/水曜日
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