コネクティングロッド
東京都/ピアジオ、ベスパ、マラグーティディーラー、輸入バイク、スクーター取扱店

取材協力/コネクティングロッド  取材・文/佐藤 瑞希  撮影/伊勢 悟
掲載日/2014年8月29日
『コネクティングロッド』は、イタリアンスクーターをはじめとする輸入バイク専門店。ピアジオ、ベスパ、マラグーティ、アプリリアなどを中心に展開している。店舗内には整備工場も備え、アフターサービスも万全。豊富な知識と経験で、ユーザーのスクーターライフを全力でサポートしてくれる。

INTERVIEW

一人でも多くのユーザーに
イタリアンスクーターの素晴らしさを伝えたい!

東京都杉並区にある『コネクティングロッド』は、2002年春にオープンした輸入バイクとスクーターの専門店。ピアジオ、ベスパのスペシャルショップに認定されており、『スクーター・イタリアーノ杉並』としても展開している。ベスパの販売台数全国1位という実績を持つ人気店でもある。ここで設立当初から支配人を務めているのが、平井健三さんだ。

 

「ショップを立ち上げたとき、実は国産二輪車がメインだったんです。新参者であまり名前も知られていなかったので、競合店との差別化を図るために打開策を考えていました…。そこで、昔から好きだった外車を取り扱うことを思いつき、翌年から輸入スクーターの販売へとシフトしたんです」

 

輸入スクーターのなかでも特に興味を持っていたのが、高いデザイン性と走行性能を併せ持つイタリアンスクーター。格別に思い入れが強かったのが、コアなファンを持つことでも知られているベスパだった。平井さんは1953年のVESPA125フェンダーライトを始め、何台もの輸入車をコレクションしている趣味人でもある。自身のライフスタイルを仕事に反映させることにしたのだ。

 

「本場イタリアの最新バイク事情を知るために、イタリアのミラノで開催されているモーターサイクルショーEICMA(エイクマ)に毎年通っています。そこで生産者とのコミュニケーションにも力を入れているんです」

 

その時、イタリア人と日本人の考え方の違いに驚かされたという。

 

「ベスパの技術者に“なぜベスパのシートは高めに設定されているのか?”と訪ねたことがあります。“信号待ちなどでは日本のスクーターのようにシートが低い方が楽なのではないか?”と。すると彼らは“停まっている時のことよりも、走っている時の感覚の方が大事だよ。スクーターは走りを楽しむもの。カーブを曲がる時など、走る上ではシートは高い方が曲がりやすいだろ?”と答えたのです」

 

ライダーの視点にたったイタリア人技術者に職人気質を感じ、よりいっそう好きになったという。やがて、イタリアンスクーターには他のスクーターとは違う楽しさ、奥深さ、文化的側面があり、ユーザーにもただ乗るだけではなく、ライフスタイルに取り入れて楽しんで欲しいと考えるようになった。

 

「じつは、初めてベスパを目にしたのは映画『ローマの休日』でした。当時からオードリー・ヘプバーンの大ファンで、最初は彼女のグッズを集めていたのです」

 

『ローマの休日』の劇中で使われていたカメラ、当時の写真やパンフレット、そしてベスパなど長年かけて集めた様々なものをショールームに展示している。

 

「昔からモノを集めるのが好きで、時計やカメラなど様々なものを収集していました。何年か前に劇中で使用されている隠蔽型のカメラECHO-8を見つけまして…。もともと『ローマの休日』ファンでもあったので、コレクター魂に火がついてしまいました(笑)」

 

モノの歴史や物語に強い興味があるという平井さんの趣向を落とし込んだディスプレイは、ショップを訪れた人にもその時代ならではのモノの良さを感じさせてくれる。今やそのコレクションは充実する一方だ。

 

「初公開時代のパンフレットを1種類まだ手に入れていないんですよ。あと、映画雑誌『スクリーン』の“ローマの休日特集号”を探しています(笑)」

TOPICS

ライフスタイルの一部として
ベスパを身近な存在に…

『コネクティングロッド』では店内に整備工場を併設しており、経験豊富な整備スタッフが揃う。納車前の整備には定評があり、バリ取りなど細部にいたるまで丁寧に行っている。また、パーツセンターがあり、あらかじめ数多くの部品をストック。急な故障などにも対応してくれなるどアフターケアにも力を入れいる。

 

「多くのユーザーが輸入車に対して抱いている、“すぐ壊れる、部品が少ない”というイメージを払拭したい。もっと気軽に輸入車を楽しんでいただきたいですね」

 

その思いは他店で購入したユーザーに対しても同じで、豊富なストックパーツを他のバイクショップ向けにも販売している。また、バイク用品も充実。特にイタリアンブランドのヘルメット『MOMO Design』のラインナップは目を見張るばかりだ。

 

「以前、ローマの町をベスパで走っていた時のことです。すれ違うスクーターの人々が、オシャレなヘルメットをかぶっているのを見て気になり尋ねてみたところ、『MOMO Design』のヘルメットだということがわかりました。すぐさま当店でも取り扱いを始めることにしました(笑)」

 

人気のヘルメットブランドもいち早く取り入れ、ベスパ同様、オシャレなデザインとカラーバリエーション取り揃えた。ユーザーは自分に合ったデザインのヘルメットを豊富なラインナップの中から選ぶことができる。こうした現地に赴かなければわからない、リアルなトレンドを入手できるのも、このお店の醍醐味である。

 

「ベスパを所有する喜びのひとつとして、普段の生活に取り入れもらいたいんです。そこで、ベスパの関連グッズも充実させました」

 

イタリアから直輸入しているキーホルダー、インテリアとしても使えるペアマグカップ、バイクに取り付け可能なタイヤ型バッグなど、趣向を凝らしたベスパグッズをディスプレイしている。

 

「夫婦でご来店された場合、奥様がバイクに関心が無くても楽しんでもらえると思いますよ。オードリー・ヘプバーンがお好きな女性が多いと思うので、私自慢の“ローマの休日コーナー”も是非ご覧になってみてください! バイク購入の際、奥様の説得材料になるかもしれませんからね(笑)」


SHOP INFORMATION

コネクティングロッド

住所/東京都杉並区永福4-13-4
TEL/03-5329-0570
FAX/03-5329-0573
営業/10:30-19:00(整備受付は17:30まで)
定休/水曜日他
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