掲載日:2022年11月25日 レトロバイク・グラフティ
イラスト・文/藤原かんいち
1983年に登場、若者のハートをがっちり掴んだヤマハの「ジョグ」、その兄弟モデルとして84年に誕生したのが「チャンプ50」。初代はジョグと同型、パワフルな空冷2スト(最高出力5.2PS)エンジンを搭載。フロアボードは足の置き場を前後に変えられる(足を後方に置くとバックステップ風になる)3ステップポジションを採用。ハンドリングをシャープするためフロントタイヤは8インチを採用、ジョグ以上に軽快な走りを追求したモデルになっていた。
最高出力も85年モデルは5.5PS、86年モデルは5.8psと年々パワーアップ。また同年には強化フロントフォーク、リアにはガスショックを搭載した「チャンプスペシャル」が登場するなど、チャンプの進化は止まることがなかった。
87年にはさらにスポーティーな「チャンプRS」にバージョンアップ! エンジンは6.3psまでアップ。マフラーはチャンバースタイル。さらに足回りはテレスコピックのフロントフォークにディスクブレーキ、リアはガス式ショックなど充実。さらにエアロアンダーカウル、アルミのエンドキャップなど、まさにレーサーのようなスクーターだった。カラーリングも超レーシング、当時大人気だった「ヤマハワークスカラー」をはじめ「マールボロカラー」「ゴロワーズカラー」などを用意。さらに今回イラストに描いた「資生堂TECH21カラー」なども限定販売された。
豊富なチューニングパーツにより、スクーターレースのベースマシンとして大人気に。高校生から絶対的な支持を得たチャンプは、スクーター界のチャンピオンとなった。
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