掲載日:2020年04月03日 レトロバイク・グラフティ
イラスト・文/藤原かんいち
国内4メーカーのラインナップから完全に消えているのが、原付サイズのオフロードバイク(トレールorデュアルパーパス)。林道ブームの80年代は小さな排気量50ccから250cc、さらにビックオフの500ccまで豊富に揃っていた。
ホンダではXL250という名のオフロードモデルが最初。第二世代として販売されたのがSシリーズで、「XL〇〇〇S」という感じで、排気量の後にSが付いている。1978年にまず顔となるXL250Sが登場。続けてXL125S、X100S、XL185S……さらに1979年には大排気量のXL500S。そして1980年には末っ子2兄弟のXL50SとXL80Sが登場した。XLSは全部で7種類、今では信じられないほど大家族だった。
今回描いたのは一番末っ子のXL50S。「林道ツーリングトライアル」の入門車として誕生したらしいが「林道ツーリングトライアル」って何? カタログによるとツーリングを楽しみながら、さらに山中にある過酷な場所を見つけてセッション設定、トライアルを楽しむ新しいモータースポーツのことらしい。簡単に言えば、バイクを使ったハイキングということ?! 細かいことは、いいでしょう(笑)。
ホンダの安定感と耐久性の高い4サイクルOHCエンジン。走破性の高いロングストロークのサスペンション、チャンバー付きのマフラー、走破性の高いセミノビータイヤなど、まさに当時の最新スタイル。いま見ると、シートが角ばっているのでお尻が痛そうだけど、こんなバイクで自然を全身に感じながら、林道をトコトコとのんびり走るのも楽しそうだ。
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