掲載日:2026年03月16日 レトロバイク・グラフティ
イラスト・文/藤原かんいち


レプリカブームの失速と入れ替わるように、1989年のカワサキ・ゼファーから始まった、ネイキッドブーム。
250ccクラスでは、スズキからGSX-R250のエンジンを載せたバンディット、ヤマハからFZR250のエンジンを載せたジール、カワサキはZXR250を載せたバリオス……、各メーカーからレーサーレプリカの4気筒エンジンを使用したネイキッドが続々登場した。
そんな時代にホンダもCBR250RRのエンジンを載せたジェイドを作った。ただ、ほかの3車両はスポーツ性が高いモデルだったが、ジェイドはどちらかというと地味目。扱いやすさを優先したオーソドックスなバイクだった。
当時のホンダのインフォメーションによると「もっと気軽にバイクの楽しさを体感できるベーシックなモデルを!」というユーザーの声に応えたもので、開発のキーワードは「自然体スポーツ」だった。デザインはオートバイらしい誰でも馴染みやすいスタイル、カラーバリエーションも落ち着いた高級感のある展開となっていた。
エンジンは水冷DOHC4気筒。スーパースポーツCBR250RRの余裕あるパワーを生かしながら、吸入バルブの開閉時期変更、吸・排気のタイミングの変更などによって、スムーズな出力特性を実現。ストップ&ゴーが多いストリートから、峠道のワインディング走行まで、軽快で素直な走りが楽しめるモデルになっていた。
優等生なことから「保守的」「真面目過ぎる」という評価も。当時は個性的で強力なライバル車が多く存在していたこともあり、残念ながら短命で終わってしまった。








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