レトロバイク・グラフティ第165回 HONDA TLM220R 1988年

掲載日:2025年12月12日 レトロバイク・グラフティ    

イラスト・文/藤原かんいち

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扱いやすさと走りはオールラウンド!
公道を走れるホンダ最後のトライアル

80年代、トライアル競技と共に日本でのトライアル車も人気上昇していた。1982年シリーズのトライアル世界選手権では4ストマシン「ホンダRTL360」が史上初の世界チャンピオンを獲得。その技術を使って開発されたのがホンダのTLR200。

軽量&スリム、高剛性のフレーム低・中速域で強力なトルク特性を持った194㏄、最高出力12PSの単気筒エンジンを搭載。トライアルはもちろん、燃費の良さ・6ℓのタンク、6速ミッションなどからツーリングバイクとしても人気となった。

85年になると軽量・小型設計の空冷・2サイクル・単気筒エンジンを搭載した後継TLM200Rが登場。半球型燃焼室の採用によって、低速域から粘り強く、なめらかでコントロールしやすいエンジン。メインチューブ内をオイルタンクにすることで軽量化、乾燥重量は86kgに抑えられていた。足回りも強化され前輪にエアアシスト・サスペンション、後輪には路面追従性の高いホンダ独自のトライアル専用プロリンク・サスペンションを採用、高い衝撃吸収性と走破性を実現していた。

前置きが長くなったが、その次に1988年に登場したのが今回描いたTLM220R。排気量は193→216ccへスケールアップ、エンジンは2ストならではの瞬発力と粘り強さを持っていた。また前輪には市販トライアルバイクとしては国内初、油圧式ディスクブレーキを搭載。TLM220Rはトライアルから街乗り、オフロード、ツーリングと幅広く楽しめるモデルとして高い評価を得た。その後、カラーの変更など重ね93年まで販売されたが、公道を走れるトライアルバイクとしてはホンダ最後のモデルとなった。

ホンダ TLM220R スペック
  • ■サイズ/全長 2,010mm×全幅 820mm×全高 1,080mm ■エンジン/2ストローク単気筒■排気量/216cc ■最高出力/13ps/ 5,500rpm ■最大トルク/2.0kgf・m/3,500rpm ■変速機形式/リターン式・6段変速

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