レトロバイク・グラフティ第164回 SUZUKI ACROSS 1990年

掲載日:2025年11月28日 レトロバイク・グラフティ    

イラスト・文/藤原かんいち

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ガソリンタンクの部分が大収納スペースになった
新時代のツアラーバイク

レーサーレプリカブームは徐々に収束しつつある1990年。スズキから新しいスタイルの250㏄スポーツツアラーモデルが登場した。その名はアクロス(ACROSS)、日本語にすると「横切って……」「~を越えて」などの意味になるが、残念ながらその由来は知られていない。

アクロスの一番の特徴は通常ガソリンタンクの部分が、開閉式の大容量収納スペース(25リットル)になっていること。それもフルフェイスのヘルメットが1個すっぽり入るサイズなので、利便性はかなり高い。それもキーを差した状態(エンジンがONのまま)でも開閉が可能。さらに照明付きとかなり凝った造りになっていた。

このメットイン仕様によって、特にスポーツバイクの欠点であって積載性の低さを克服。通勤、通学、買い物、ツーリングなどバイクの行動範囲を広げてくれた。ちなみにガソリンタンクはシート下に配置、給油口はテールカウルの中にあった。

エンジンは水冷4サイクル4気筒DOHC、スーパースポーツのGSX-R250がベース。町やツーリングで使いやすいよう中低速重視のセッティングになっていた。ツーリングを意識したツアラーという特性から、長時間走行・ロングツーリングでも快適に走れるようフルカウルを装備していた。

新しいニーズの獲得&開拓を目指した斬新なモデルだったアクロス。大成功とまではならなかったが一定数のファンを獲得。自主規制の対応、カラーリングの変更など繰り返し1998年まで生産された。

スズキ アクロス スペック
  • ■サイズ/全長 2,020mm×全幅 695mm×全高 1,135mm ■エンジン/4ストローク並列4気筒■排気量/248cc ■最高出力/40ps/ 13,500rpm ■最大トルク/2.7kgf・m/10,000rpm ■変速機形式/リターン式・6段変速

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