掲載日:2025年07月25日 レトロバイク・グラフティ
イラスト・文/藤原かんいち
日本のバイク業界に革命を起こした2ストレーサーレプリカ、スズキRG250ガンマ。その後継モデルとなるRGV250ガンマが1988年に、衝撃デビューを果たした。ライバルのヤマハTZR250やホンダNSR250Rと闘うためにエンジンは新設計。2スト並列2気筒からV型2気筒へバージョンアップ。通称“Vガン”と呼ばれ親しまれていた。ちなみに前モデルはパラレル(並列)なので『パラガン』と呼ばれていた。
一般車両としては初めてニッケル・リン合金とボロンナイトライドのメッキを施したSBCシリンダーを採用、耐摩耗性を向上。また新エンジンに合わせて剛性の高い、アルミツインスパーフレームを採用。タイヤはフロント17インチ、リア18インチ。インナーチューブφ41mmの大径フロントフォーク、リヤにニューリンク式フルフローターなど足回りも強化されていた。
また市販レース向けとして『SP仕様』もランナップ。クロスミッション、フルアジャスタのフロントフォーク、リザーバー別体式のリアサスペンション、シングルシートなどが大きな特徴となっていた。また限定販売された、世界グランプリで活躍したペプシカラーやラッキーストライクカラーは特に人気が高かった。
1990年に大きくモデルチェンジ。マフラーは片側2本出しに、ホイールも前後17インチ。さらにフロントは倒立サスになった。1996年にフルモデルチェンジRGV-Γ250SPが登場したが、環境規制の強化の影響やレーサーレプリカブームの終焉などにより99年に生産終了、ガンマの名が付く最後のモデルとなった。
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