レトロバイク・グラフティ第146回YAMAHA YD250(ヤマハ YD250)1986年

掲載日:2025年02月20日 レトロバイク・グラフティ    

イラスト・文/藤原かんいち

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荷物がたくさん積めて、高速道路も走れる
実用性の高いビジネスバイク

70年代末ごろから始まった空前のバイクブーム。82年には国内出荷台数300万台以上を記録、とにかく80年代はバイクが売れまくった時代だった。レーサーレプリカブームなどもあり、各メーカーから新しいテクノロジーを注ぎ込んだ最新マシンが続々登場。人気の250㏄クラスのスポーツバイクは速さ、ハイメカ、スタイル、新しさ……など、各メーカーがしのぎを削り、販売台数を競い合っていた。

そんなギラギラした時代にヤマハのYD250はひっそりと生まれた。原付クラスではスーパーカブやベンリー、スズキはバーディー、ヤマハにはメイトなどあったが、高速道路が走れるサイズの実用車はまだなかった。そこを狙って作ったのがYD250だった。

とにかく荷物を運んだり、町中を移動したり、通勤に使ったり、どこでも誰でも便利に使える実用性が最優先。エンジンは耐久性があって低燃費、中低速の粘り強さが特徴の4サイクル空冷OHC単気筒。

さらに足つきの良い『低シート』、便利に使える『セル&キックスターター』、静かな『デュアルメガホンマフラー』、砂や泥の付着を防ぐ『チェーンケース』、タンデムシートも着けられる積載性の高い『大型キャリア』を備えるなど、高い耐久性と利便性を兼ね備えたビジネスバイクだった。

その後、シングルシートに大型キャリアのモデルやダブルシートのモデルなども登場したが、このようなビジネスバイクを求めている人は少なかったようで、残念ながら90年代にはカタログ落ちとなってしまった。

ヤマハ YD250 スペック
  • ■サイズ/全長 2,065mm×全幅 745mm×全高 1,090mm ■エンジン/4ストローク単気筒■排気量/249cc ■最高出力/20ps/ 8,500rpm ■最大トルク/1.7kgf・m/6,500rpm ■変速機形式/リターン式・5段変速

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