レトロバイク・グラフティ第143回YAMAHA TZR250(ヤマハ TZR250)1985年

掲載日:2025年01月10日 レトロバイク・グラフティ    

イラスト・文/藤原かんいち

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2ストのヤマハ!ワークスマシンのスタッフが
同時開発したレーサーレプリカ

RZ250の爆発的人気によって“2ストのヤマハ”は本領を発揮した。その後、スズキからRG250ガンマ、ホンダからMVX250、NS250F/R、カワサキからKR250など続々登場し、2ストのレプリカブームが巻き起る。ライバル車が出揃ったところで、ヤマハが満を持して投入したのがTZR250。そのスタイルとポテンシャルの高さにファンは熱狂した。

GPワークスマシン“YZR500”市販レーサー“TZ250”を作ったメンバーが同時進行でTZR250を開発。ワークスマシンと同型のアルミ製のデルタボックスフレーム、320mmの大径ディスクブレーキなど、その姿はまさに公道を走るワークスマシン。

エンジンには低速から扱いやすいクランクケースリードバルブ方式を採用。最高出力は自主規制上限の45 PS。ホイールは当時主流の16インチではなく17インチ、リアはリンクサス、車重はフルカウルにも関わらず前モデルのRZ-RRより21kgも軽い126kgを実現。シート高も760mmと低く抑えられていた。バリバリのレーサーレプリカ、一般公道では扱いにくいと思いきや、とても乗りやすかったという。そう“安定した速さ”はイコール“乗りやすさ”の証でもあったのだ。

その後YZR500・GP500と同じマールボロカラーモデル、89年には後方排気エンジンの通称「サンマ(3MA)」が登場。91年にはフルモデルチェンジ、完全新設計V型二気筒エンジンを搭載したTZR250R、プロダクションレースに標準を合わせた限定500台のTZR250R・SPなども販売された。その後もマイナーチェンジを繰り返しながら1995年まで販売を継続。2ストのヤマハを象徴するモデルとなった。

ヤマハ TZR250 スペック
  • ■サイズ/全長 2,005mm×全幅 660mm×全高 1,135mm ■エンジン/2ストローク並列2気筒■排気量/249cc ■最高出力/45ps/9,500rpm ■最大トルク/3.5kgf・m/9,000rpm ■変速機形式/リターン式・6段変速

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