掲載日:2024年05月10日 レトロバイク・グラフティ
イラスト・文/藤原かんいち
カワサキの250で人気だったZ250FT、その後続モデルとして華々しくデビューしたGPZ250。もちろん400ccのお下がり(排気量がダウンだけ)ではなく専用設計。エンジンは空冷4スト並列2気筒、最高出力33PS、最大トルク2.3kgf・mは当時ではトップクラス、さらに乾燥車重は146kgとかなり軽量、取り回しの良さはも大きな利点となっていた。
最も大きな特徴はBMWなど外車で使われていた『ベルトドライブ駆動』の採用。軽いことや伝達効率の良さが大きなメリットで、カワサキの400ccや250ccのアメリカンモデルでも採用。ベルトドライブを使ったカワサキの耐久レースのマシンが、優勝や入賞をしたことで耐久性とレベルの高さも実証した。
スタイルデザインはGPZシリーズらしく全車種が曲線を基調としたものだったが、GPZ400、750、1100がハーフカウルなのに対してGPZ250は軽快性を尊重、唯一ビキニカウルを採用していた。
リアサスペンションに『ユニトラック』を採用、最新の技術を投入すると同時に、実用性も兼ね備えているのがGPZ250の魅力。ガソリンタンクは18リットルと大容量なので、ロングツーリングも可能! スリムで足付き性も良く小回りが効くので、街乗り用としても使いやすかった。
『男のカワサキ』『硬派』のイメージが強いカワサキだが、初心者や女性ライダーからも支持を受ける、新たなるモデルとなった。
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