掲載日:2023年11月17日 レトロバイク・グラフティ
イラスト・文/藤原かんいち
雄大な自然の中を徒歩で旅をすることをTERKKING(トレッキング)と呼んでいる。これを2輪車に当てはめ、自然のゆったりとツーリングをするバイクをトレッキングバイクとして提言、一つの形として示したのがシルクロードだった。
この「シルクロード」という言葉の響きに、大自然の風景と壮大なロマンを感じる人は多いと思います。僕もそのひとりです(笑)。
シルクロードは、オンロードを気持ちよく走れて山道も得意な、いわゆるオールラウンドバイク。エンジンは耐久性の高い空冷4ストOHC4バルブ単気筒を搭載。このエンジンは中低速では力強く、高速では伸びのある出力特性を持っていた。加えて排気系に優れた冷却効率を持つデュアル・エキゾースト・システムを採用することで、街乗りからや高速走行まで、オンロードに対応。
一方、オフロード向けの機能としては、まずホンダ独自の新機構スーパーロギアが上げられる。通常の1速ギアよりも駆動力が高く、登坂能力は何と! 30度! 急坂での発進はもちろん、泥地や砂地でその威力を発揮した。さらに走破性の高いリアサスペンション、悪路に強いブロックタイヤ、エンジンの損傷を防ぐスキッドプレートなど、オフロードのポテンシャルは高かった。また低燃費型のエンジン、大型ガソリンタンクのためロングツーリングもOK! まさに世界を旅したくなるアドベンチャーバイク。
今回は天山山脈やタクラマカン砂漠の大自然、異国情緒漂うカシュガルの町角を走り抜けるシルクロードの姿を想像しながら描きました。
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