ライダーが温泉に目がないのはなぜ?

ライダーが温泉に目がないのはなぜ?

掲載日:2008年02月25日 ライダー考現学    

読者からの質問

以前ここで、ライダーは漁港や先っぽが好きというメカニズムを解明しておられましたよね? 私も先っぽや漁港はよく行きますが、それ以上によく温泉に行きます。ツーリングマップなどで温泉を見つけると、必ず入っていると言ってもいいくらいです。これって私くらいのものだと思っていましたが、ライダーの方って意外に多いそうですね。…ということは、これにもなんらかにメカニズムがあるのでしょうか?

東京都/ロテンさん (Harley-Davidson FLHTCU所有)

 

ライダーが温泉に目がないのはなぜ?

 

ライダーほど温泉好きな人種も珍しい。冬に温泉に行くのはライダーに限らないが、ライダーは真夏も行く。クーラーのないバイクで汗だく、プールを希望してもいいくらいなのに…だ。ここにライダーの並々ならぬ”温泉愛”を感じ取ることができるだろう。ではなぜ、そこまで温泉好きなのか。そこには誰しもがもつ人間のメカニズムがあった。

 

つまりこうだ。人間は「地獄」→「天国(極楽)」という図式に、大きな快感を覚える。リスク→安全と同じだ。冬に走るのはツラい。手足は痛いわ、顔は硬直するわとまさに地獄。場合によっては、寒すぎてまともに話せないほど。極寒時、コンビニで「トイレ」と発声できず「ト、トイ、トイ」と連呼、不審者扱いされ、あわや警察沙汰という話も聞くほどだ。それくらい冬ツーリングは半端ではないのだ。だからこそライダーにとって温泉という言葉は甘美。一見怖いお兄さんも、温泉には無邪気にダイブするほどである。しかし、みなさんの中には「夏に温泉の理由は?」という疑問もあるだろう。もちろんこれにも理由がある。冬温泉の快感はライダーの心に強く刻まれ、「パブロフの犬」的な行動を誘発しているのだ。温泉と聞くと「入っとこう」という意識が強制発動しているというワケ。当然これは悪いことではないが、必ず”先に洗ってから”温泉に浸かって欲しい。ライダーは特に汚れているのだから。

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