掲載日:2010年12月24日 林道ツーリング情報局 › 関東エリア
標高2360mの大弛峠を境に、ダートが残る長野県川上村と山梨県山梨市を結ぶ林道川上牧丘線。車道がある峠では日本一の高所を走る林道で、5月でも雪が見られる。走行期間は6月からの半年間ほど。紅葉の盛りは賑わう
季節ごとに色づく中津峡をスタートし、まずは中津川林道へと向かう。走りながら、秋はモミジの赤が印象的だったのを思い出す。県道210号から彩の国ふれあいの森を通り、中津川林道に入っていく。青々とした木々に囲まれたフラットダートは、川沿いを穏やかに上る。やがて標高1754mの三国峠に出る。埼玉県側は折り重なる山なみで、長野県側はカラマツ林だ。
長野県側は、24年前にはすでに舗装済み。しばらく下ると、林道相木川上線の入口②があるが、林道秋山沢線③とともにゲートは封鎖。そこで、林道大門線に移動した。県道2号を経由し、オレンジ色のツツジと白樺林が綺麗な立原高原を通り、滝見の湯の手前から、南相木ダムを目印に進む。林道大門線は入口⑥から入っていった。林道相木川上線からは、川上村の野菜畑や南相木ダムを眺望。分岐④に戻り林道秋山沢線に入る。林道大門線に接続する2つの林道をピストンし、分岐⑤から林道川上牧丘線に向かった。
県道68号から案内標識にしたがい大弛峠をめざす。林道から見えた野菜畑は、レタスの植え付けが最盛期を迎えていた。前方右手には、ゴツゴツとした岩肌が魅力的な屋根岩がそびえ、金峰山も見える。風景を楽しみつつ南下。白樺林を貫け、林道川上牧丘線に入る。急斜面のガレたダートをぐんぐんと上がると、駐車場も整備された大弛峠に着く。関東山地と奥秩父の眺めは壮観である。来た道を戻り、夕日に染まる空の下、滝見の湯へ向かった。
標高1532m、大規模なダムとしては日本一標高の高い場所にある「南相木ダム」。岩石や土砂を積み上げて作られたロックフィルダムで、白く美しい。「ウズマクヒロバ」や公園、魚の住む水路があり、癒し系スポットとして人気だ
秩父多摩甲斐国立公園内にある中津川林道。この林道は、秩父市と大滝村が合併し、「市道17号線」となった今でも、中津川林道と呼ばれ親しまれている。写真は長野県川上村側から見た三国峠の切通しで、奥が埼玉県。みごとな紅葉のあと、積雪期は閉鎖される
南相木の四季、鳥のさえずり、清流の音。そんな山里の野趣を堪能できる露天風呂がある、南相木温泉「滝見の湯」。館内は柔らかい自然光で包まれ、広いフロアはくつろげる。入浴料金は大人料金350円。リーズナブルで嬉しいかぎりだ。また、温泉以外にも、信州そばでもとくに薫り高いとされる、南相木村産の相木そばも楽しめる。
営業時間/10時~21時 (12/1~3/31は、10時~20時)
入浴料/大人350円
定休日/第3火曜日
住所/長野県南佐久郡南相木村5633-1
電話/0267-91-7700
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