KTM 2016年オフロードモデル　メディア発表会の模様

2015年8月4日、山梨県勝沼インター近くにあるオフロードコース「クロスパーク勝沼にKTMの2016年オフロードモデルが集合しました。

王者のKTMがさらなる進化
2016年オフロードモデル発表会

「READY TO RACE」を掲げ、世界のオフロードシーンで数々の栄光を手にしているKTM。2015年はAMAのSXとMXでシリーズチャンピオンを獲得しており、そのレーシングモデルの戦闘力は他メーカーを圧倒し、むしろ牽引している存在といえるでしょう。そんなKTMのオフロードレーシングモデルの2016年モデルが2015年8月に発表されました。

見逃せないのがモトクロッサーモデルのSXシリーズです。フレーム、エンジンはもちろん、スイングアーム、前後サス、フットペグにいたるまで、あらゆるパーツが「軽量」「低重心」「集中化」「出力向上」のために新たに設計されています。メーカーが掲げるとおり「すべてが新しい」マシンとして誕生したのが2016年SXモデルといえるでしょう。

ただし、唯一変わらない点もあります。それは、バイクが乗り手のレベルに応じて反応してくれる柔軟性を持っていることです。世界トップレベルのハイスペックマシンというと、初～中級ライダーは身構えてしまうかもしれませんが、ことKTMの車両は想像以上に扱いやすく、また、その高性能の恩恵をレベルに応じて受けやすいのです。その部分に関しては、2016年モデルもしっかり受け継いでいると感じました。

白黒はっきりさせる勝負走りはもちろん、楽しむことを最優先にした趣味の走りにもしっかり応えてくれるKTM。その徹底した試乗インプレッションは、雑誌『ガルル』の2015年10月号 をご覧いただくとして、ここでは、2016年オフロードモデルのメディア発表会の様子をご紹介しましょう。

フォトTOPICS（写真点数／17枚）

01集合した理由は、メディア関係者へのニューモデル発表会です。

02山の中にあるオフロードコース駐車場が、この日はKTM村に早変わり。

03もちろん、ニューモデルもズラリ。各媒体が交替でニューモデルを試乗していきます。

04雑誌『ガルル』では、本誌ライテク講師でもお馴染みの渡辺学氏（ツイスターレーシング）がインプレを実施。

05すべてが新しくなったSXほか、円熟の極みといってもいいEXCシリーズのインプレッションを行いました。

06走りこんで印象をガルル編集長オガPに伝える。この作業を繰り返して2016年モデルの全容を浮き彫りにしていきます。

072016年モデルでなにより注目すべきはフルモデルチェンジしたSXシリーズでしょう。写真は左から125SX、150SX、250SX。

08フレーム、エンジン、エアクリ、足回りなど、すべてが刷新され、軽量＆低重心を追求しているのが特徴です。（写真は125SX）

09125/150SXの新設計エンジンは単体重量17.1kg。従来より2.1キロの軽く、しかも全域で出力向上しています。

10ボディデザインも新しくなりシートは約10mm低くなりました。あわせてハンドルバーも10mm低くなっています。（写真は150SX）

11125/150SXのエンジン右サイド。キックも見えますが、もちろンスターター装備です。セルもバッテリーも新型になり、ここでも軽量に。

12なお、写真の250SXは、もう1年「旧世代」ベースを使用するとのこと。2017年モデルがはやくも待ち遠しいですね。

134ストの「SX-F」は前モデルと比べて3%以上の軽量化を実現。左・250SX-Fは98.5kg、中・350SX-Fは99.9kg、右・450SX-Fは100.4kgに。

14250SX-Fは46馬力、350SX-Fでは58馬力を生み出す新型エンジンを搭載です。（写真は250SX-F）

154ストロークモデルはエキゾーストシステムにも注目です。チャンバーのように見えるエキゾーストパイプに加え、サイレンサーは250で40mm、350/450で80mm短くなり、トルクとレスポンスを強化したとのこと。（写真は350SX-F）

16すべての新型エンジンで「より軽くパワフルに」を貫くKTM。450SX-Fも例外なく進化しており、2015年の58馬力オーバーに対し、2016年は62馬力オーバーとなっています。（写真は450SX-F）

17エンデューロモデルのEXCシリーズは、添加タイミングやガスケット変更による出力＆耐久性向上といった熟成がメインに。なお、2016年のSIXDAYSはスロバキア仕様となります。（写真は250EXC-F SIXDAYS）