掲載日:2013年03月15日 フォトTOPICS
文・写真/ダートライド編集部 取材協力/アムラックストヨタ MEGA WEB
ステージ上に設けられた大スクリーンに映し出される、エルダー・ロドリゲス選手。
2013年3月9日(土)、東京はお台場にあるMEGA WEBで、ダカールラリー2013に参戦した日本のエース級チームが集まっての報告会が開かれました。MEGA WEBがトヨタ系の施設である事からトヨタ車体のチームランドクルーザーを筆頭に、1991年からカミオンクラスで参戦している日野自動車HINO Team SUGAWARA、そしてモト部門(2輪)で24年振りにワークス参戦を果たしたホンダ TEAM HRCと豪華です。TEAM HRCは今年の2月8日に青山(東京)で行われたホンダレース体制発表会でも、ダカールチームの代表である山崎氏とエルダー・ロドリゲス選手が登場していますが、今回の最大の見ものは、CRF450ラリーのデモ走行会がある事です。
CRF450ラリーは、レース前は青山のホンダショールームにプロトタイプが展示され、2月8日の体制発表会でも参戦マシンが登場しましたが、火が入って実際に走っているのを生で見るのはメディア陣も日本では恐らく初。この日、集まった一般来場者も興味津々です。
イベントは、1部として屋内のステージ上で山崎代表とロドリゲス選手のトークショーがあり、レースを振り返っての様子や2014年に向けての抱負を来場者に話してくれました。ロドリゲス選手と契約を正式に更新し、早くもマシン作りに取り掛かっているという話も飛び出し、ホンダの情熱を充分に感じさせる内容でした。
2部は場所を屋外に移し、待望のCRF450ラリーデモ走行です。ホンダにはテスト用のプロト品やモロッコラリー用の車両もありますが、今回の車両は細部を確認すると、なんとロドリゲス選手の本番車! タイヤだけ新品に交換しての、正真正銘本物のCRF450ラリーでした。今のマシンはホンダのかつてのワークス車と違い、特に車重が大幅に軽くなっている、という事で、確かにロドリゲス選手は軽々とマシンを操り、ウィリーに軽快なジャンプにと、高いマシンポテンシャルとテクニックを披露。ショッピングモールに繋がる渡り廊下からも多くの買い物客が観戦していて、CRF450ラリーの走りに拍手喝采でした。
当日イベントに参加出来なかった方の為に、簡単な動画を撮っているので、楽しみにお待ち下さい(3月18日掲載予定)。
01TEAM HRCの山崎代表とエルダー・ロドリゲス選手。どちらも、オフロードバイクのスペシャリスト。
02トークショー前にステージ付近を歩いていたのでパシャリ。レース前ではないので、ふたりともリラックスした雰囲気。
03あまり後ろ姿を見る事もないので、チェック。
04ネックブレースは、リアットブレースを使っているようです。
05ブーツはTCXです。
06おもしろいのが、このジャージ。裾の部分に前ポケットが付いています。
07ヘルメットも展示されました。ショウエイですね。
08屋内に展示された、CRF450ラリー。実車です。
09下からのアングル。
10横からのアングル。精悍です。
11パッと見は、青山のショールムに飾っていたプロトと見分けが付きません。
12屋内に展示されていた車両は、ハビエル・ピゾリト選手の車両のようです。
13CRF450ラリーをイメージ付けるフェイス周り。
14本番時、ここには何が置かれているのでしょうか。コネクタの形状から、電子部品ではあるようです。
15これはマップホルダーです。
16MigTECというポルトガルブランドです。
17マップホルダーなどは、ヘッドチューブから伸びるアームにマウントされる。このアームは、ボルトアタッチメントをヘッドチューブに溶接し、ボルト止めで固定される。
18SCOTTSのステアリング・ダンパーを使用。
19フロントカウル周りは、裏を見るとグラスファイバーで作られいてる事が分かる。
20右ハンドル周り。
21左ハンドル周り。
22フロントサスペンションはショーワだが、モトクロスで取り入れられているエア式ではなく、ベーシックなバネ式。
23リアサスペンション・ユニットもショーワ。左右に張り出したリアタンクは、溶接痕からアルミ製である事が分かる。
24シュラウドのデザインやデカールは同社のCRFシリーズに酷似する。
25サイレンサーが長く張り出しているのも、CRF450ラリーの外観的特徴。
26リアタンクの張り出しは左右均等にレイアウトされている。
27シートは日本の野口装美のカスタム品で、ライダーの個別ネーム入り。
28前方からのヒットをガードする大型のカバーに護られるエキゾーストパイプ。
29各部のパーツや処理にワンオフ加工が見て取れる。
30追加溶接によりワイド化されたステップ。
31本番車もリムはダートスター強を採用。フロントブレーキのローターがかなり大径。
32タイヤはピレリのスコーピオン。
33ローターの大径化に合わせ、キャリパーマウントがCNC削り出しになっている。
34スイングアーム周りはオーソドックスに見えるが、ステッカーはもの凄く肉厚。
35リアタイヤもピレリのスコーピオン。
36リアタイヤのパターンはパドルのようで、砂地走行用と思われる。
37レンサルのスプロケットは、ベースと歯の部分が別体のタイプ。
38このマシンは49Tの歯数だった。もちろん、コースによって数値は違うだろう。
39本機で注目したいのが、フロントフェンダー。
40よく見ると純正品を綺麗にカットしている。
41CRF450ラリーをイメージ付ける象徴のひとつで、真似したくなる。
42フロントビュー。
43ライダー目線で見た、フロントタンクを中心とした造形。
44リアビュー。
45エルダー・ロドリゲス選手のマシンは、屋外のデモコースに置かれていた。
46本物のゼッケンです。
47サイレンサーの放熱でデカールが溶けかかっている。
48リアのサブタンクはピゾリド選手のマシンと作りが違う。
49この日、展示された2台ともキックアームを備える。
50アンダーカバー内にも細かなパーツが収められいてる。
51フロントシュラウド左側のタンク下にポンプのようなものが。コックも確認出来る。
52リアユニットはガス注入用と思われるバルブがサブタンクに確認出来る。
53ガソリンタンクキャップには、封をするシールらしき跡が。
54ロドリゲス選手のマシンにはエンドにZETA製品が装着されていた。
55ロドリゲス車もステップはワイド化されている。
56横から見るとシートがほぼフラットな事が分かる。
57フロントタンク前部からは各方面にチューブが伸びる。
58ロドリゲス車もブレーキマウントが削り出し品。サスペンションのエンドもワンオフに見える。
59ハンドガードは選手毎で好みがあるようで、ロドリゲス選手はオープンタイプ。
60ピゾリド選手は強固なアルミバーが備わるタイプ。
61いよいよデモ走行。案外、音は静かで山崎代表のアピールポイントのよう。
62重い車体を軽々と飛ばします。トップスピードが速いのも印象的。
63ミドルジャンプも綺麗に飛びます。
64ウィリーも豪快に決めます。凄いバランス感覚。
65コースの端から延々とウィリーをして前を通り過ぎました。
66ジャンプの飛距離はこんなに。重さを感じさせないパワー?!
67気さくにサインに応じるロドリゲス選手。出身のポルトガルではサッカーのロナウド選手を差し置いての「アスリート・オブ・ザ・イヤー」を受賞しているスーパースター。
68トヨタ ランドクルーザー200も豪快に飛びます。
69カミオンクラスの日野レンジャー。初めて見ましたが、驚くほどデカイです。
70屋内には現地の砂も展示されました。地域により、色々な特徴があるようです。
71世界で活躍する各チームスタッフと参加者で集合写真。同乗体験は特に刺激的だったようです。
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