掲載日:2012年01月31日 オフロードアイテムレビュー
折りたたみ機能はそのままに走行風による無用な動きを防止する可倒式ミラーが新登場。今までの可倒式ミラーの利点をスポイルせずに問題点の改善がなされている。
バックミラーの取り付けステー部分にボールジョイントを採用した可倒式ミラーは、オフロードバイクのために開発されたと言ってもいい。ダートで転倒した際に、ミラーが可倒することで衝撃を吸収して破損を防ぐことができ、またミラーを取りはずすことなく、折りたたむことでトランポへ積載することができるようになるからだ。
ホンダ車の純正ミラーはステー部分にゴムダンパーが装着されているので、走行中の振動を吸収することができ、クリアな後方視界を確保している。しかし、そんなクリアな視界を諦めてまで、ゴムダンパーが装着されず振動で視界がブレやすい可倒式ミラーに換装するライダーが多いのは、純正ミラーは可倒できずに破損する率がかなり高いからだ。
こうして可倒式ミラーは人気アイテムとなったが、きちんとたためる位置に調整するのが難しく、また経年劣化でジョイント部が緩みやすくなり、走行風で不意に動いてしまうという欠点もある。そうした問題点を解決したのが、この161オフロードミラーなのだ。
[ レビュー ]
161オフロードミラーの最大の特徴は、ボールジョイントを廃止したことだ。その代わりに、ピボット部分にノッチを多数設けることで細かい角度調節を実現し、さらにピボット部分を六角レンチで締め込むことでしっかりと固定もできる。こうして、ピボット機能が可倒と角度調節を実現しているが、マシンへの取り付けは純正ミラーと同じで10mmのネジで行える。この結果、ミラーをマシンの左右方向へは動かすことができるが、前後方向へは動かすことができないようになっているというわけだ。これは、ダートでの転倒による衝撃は吸収しつつも、走行風によってミラーが勝手に動くことがないということである。
必要な時に必要な視界が確保されているので安心感があり、高速移動時でもミラーが勝手に倒れることは皆無だった。走行後のストレスも大幅に軽減されたのが体感できた。
ミラーの位置や角度調節は簡単に行えるが、不意の転倒でヒンジ部分のネジが緩むことも考えられるので、六角レンチはつねに携行しておくほうがいいだろう。
[ アイテム詳細 ]
①XR230に装着した状態
②そして折りたたんだ状態。ダート走行時やトランポ搭載時は、この状態にしておくといい。一般公道となる林道では後方視界を確保しておく必要があるが、ヒンジ部分が可倒することで衝撃を吸収。可倒できない純正ミラーと比較すると、破損率は大幅に低減される
③一般道で流れに乗って走行している状態。クリアな視界が確保されているのが分かるだろう。マシンからの振動でミラーも多少動いているが、ボールジョイント式のようにブレて見えなくなることがなかったのもメリットだ
④ヒンジ部分はオフセットしているので、装着時は向きに注意したい。ちなみにこれはアクセルグリップ側。ヤマハ車用の逆ネジタイプもラインナップされている
[ 商品情報 ]
DRC
161OFFROAD MIROR
価格/1575円
重量/240g(片側・編集部実測値)
カラー/ブラック
素材/プラスチック、スチール
適合/ネジ穴10mm
[ お問合せ ]
TEL/0561-86-8301
[記事提供]
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