スリムなポジションを崩すことなくガソリン容量を約4リッター増量!

掲載日:2011年05月24日 オフロードアイテムレビュー    

IMSは、モトクロッサー用ビッグタンクやワイドフットペグなどの開発販売に定評のあるアメリカンブランドだ。そのIMSがトレールモデルであるWR250R/X用ビッグタンクをリリースしてきた。

 

写真:酒井一郎/レビュワー:小川浩康

 

 

[ アイテム紹介 ]

日本国内で施行されている排ガス規制と騒音規制は、世界でいちばん厳しいレベルとなっている。その規制をクリアするために、パワーダウンしたりエンジンレスポンスが鈍くなっているモデルが増えてしまった。しかしWR250Rは走行性能をスポイルすることなく、厳しい規制をクリアしている。その走りのよさはアメリカでも認められていて、現地でも排ガス規制が強化されているなかで、レーサーからWR250Rに乗り換えるライダーが増えているという。ただ、広大なダートエリアを走っていると、2ガロン(7・6?)というノーマルのタンク容量の少なさがネックになってくる。そこで3ガロン( 11・7?)へと増量できるビッグタンクが開発されることになったのだ。正規代理店のダートフリークでは、ブラックとナチュラル(半透明)をラインナップしている。

 

 

[ レビュー ]

タンク装着はカスタムテクニカの大田原氏に行ってもらった。「専用設計なのでマシンとのフィッティングがよく、取り付けやすいですね。燃料ポンプユニットの脱着と、シュラウド装着のためのステー加工だけ注意すれば、意外と簡単に装着できますよ。タンクの幅は変わらず、ポジションのスリムさはキープされているから、ライディングに影響しないでしょうね。最初からこれくらいの容量で出してくれればいいのにと思ってしまうほど完成度は高いですね」という評価を得た。
その後、河川敷コースに移動し、実走行テストを行ってみた。重量はノーマルの約2・3 ㎏ に対して、IMSは約1・8㎏ と500gの軽量化を実現。ただ、容量が増えた分を
加味すると、満タンでは重量増になる。しかし、今回のテストでは満タンにしてみたが、重さを感じることはなかった。むしろ、スリムさをキープしながら容量アップしていることに好感を持てた。プラスチック製なのでレース用パーツとなってしまうが、航続距離を伸ばせるメリットはかなり大きいと感じられた。

 

 

[ アイテム詳細 ]

①まず、車体からノーマルタンクを取りはずす。そしてノーマルタンクから燃料ポンプユニットを取りはずす。IMSタンクに燃料ポンプユニットを移設。この時、燃料ポンプユニット側のOリングとタンクの間に、耐ガソリン性の液体ガスケットを塗布しておく(タンクの縁の白くなっている部分)。こうしてガソリン漏れを防ぐ

 

②付属のシュラウドブラケットをIMSタンクに装着。シュラウド裏側のフックに引っかけるためのパーツ。入れにくい場合は広げる必要がある

 

③シュラウド内側へ張り出すことと、高さを上げることで増量している

 

④ノーマルタンクと⑤IMSタンク。タンク幅は変わってないのが分かる。高くなっているけれど、前後方向へのボディアクションの邪魔になることはなかった。ブラックは車体との統一感があり個人的にはイチオシのカラー

 

 

[ 商品情報 ]

IMS

WR250R/X用ビッグタンク

価格/3万9900円

重量/1800g(編集部実測値)

カラー/ブラック、ナチュラル

タンク容量/3.1ガロン(約11.7?)

 

 

[ お問合せ ]

ダートフリーク

TEL/0561-86-8301

 

 

[記事提供]

ガルル編集部

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