掲載日:2017年06月26日 オフロードアイテムレビュー
写真/楠堂亜希 レビュワー/櫻井伸樹
一見、ただの網に脚がついただけのようなこのグリル、何が便利なのか説明しよう。
まず、小型のガスバーナーでお湯を沸かすようなシーンだと、大きめの鍋ではバーナーの上で不安定になる。しかしこのグリルを介せば、どんな大きな鍋でも安定して加熱することが可能だ。
また焚き火台に載せれば、その上で鍋が使えると同時に、直接焼き網としても使用可能。僕は「笑s」のA4君という焚き火台を使っているが、この上に載せるとジャストフィット。そして、グリルをはみ出させるようにして使えば、食材を熱源から離せるので、焼きすぎることなく調理ができるのだ。
さらに、このグリルが真価を発揮するのが直火だ。遠近自在に炎の調節ができるので、とろ火から強火まで自由自在である。ステンレス製なので錆びにくく、耐荷重も10kgだからダッチオーブンも問題なく楽しめるのだ。ユニバーサルとは「万能」とか「自在」という意味である。キャンプから日帰りのバーベキューまで、自由に幅広く使ってほしい。
テンマクデザインは、アウトドア用品店で有名な「ワイルドワン」の用品開発ブランドだ。ユーザーの声を具現化し、これまでも多くのオリジナル製品をリリースしてきた。テント、タープからナイフやクッカーまで幅広いバリエーションを展開。中でもアウトドアのスペシャリストとのコラボレーションギアは人気が高く、売り切れることもしばしば。そして紹介するこのグリルは、月刊ガルル副編集長のぶをがプロデュースした万能網である。
[ SPECIFICATIONS ]
[ DETAILS ]
脚はパタンと折りたたむことができ、たためば厚さは35mmほど。ツーリングバッグの底に置くと場所を取らない。
専用の「ユニバーサルグリル収納ケース」も発売中。折りたたみ式の焚き火台や革手袋、火バサミなども一緒に収納しておける。価格は2,680円(税抜き)
『笑's』の焚き火グリル『A4君』には左右がピッタリサイズ。鍋を載せても、直接食材を焼いてもOKだ。
ヘッドの小さいガスバーナーで大きな鍋を加熱する場合でもグリルを使えば安定する。この状態で使う場合は輻射熱でガス缶が爆発する恐れもあるので、熱がこもらないように風抜けをよくすること。
焚き火台を使わずに直火での調理も、もちろん可能。グリルを焚き火から離せば遠火にできるので、食材を焼きすぎることもなく、汁物を保温することも簡単だ。さらに耐荷重が10kgなのでダッチオーブンも安心して載せられ、単純に焚き火脇でサイドテーブルとしても使える。
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