掲載日:2017年06月24日 オフロードアイテムレビュー
写真/楠堂亜希・渕本智信 レビュワー/櫻井伸樹
まずこのジャケット、なにがいいって、まったくバイク用に見えないのがいい。グレーと深いグリーンのツートンはほとんどアウトドア用である。では、アウトドア用と何が違うのかといえば、まずバイクに跨ったときのカッティング。やや前傾姿勢でしっくりと身体に追従するカッティングはライディングジャケットを製作していないメーカーには作れない。そしてベンチレーションの存在。しっかりと腕から風を受け、脇腹から空気が抜ける。またフードをバタつかせない処理もマックスフリッツならでは。
羽織ってみると非常に軽い。素材は同社のこれまでの素材とは一線を画す、パリッとした張りのある感じ。これが防水性能の高さの現れだ。試しに霧吹きで水を吹いてみると気持ちいいぐらいに水玉ができ、ポロポロとこぼれた。もちろん雨天でも走ってみたが、漏水は皆無だった。いくら防水性の高いジャケットとはいえ、レインウエアが不要とはいかないが、高速道路などすぐに停まれない場面では最高のパフォーマンスを発揮するジャケットだろう。
大人のバイクウエアとして多くのライダーから支持されているマックスフリッツ。スタイリッシュでシックなデザインは、旅先の食堂やホテルに入っても"浮かず"それでいて、ライディングウエアとしての機能もしっかりと機能するのが魅力だ。そんなマックスフリッツが最近力を入れているのがアウトドアテイストのウエアで、新作はなんとレインウエアにも匹敵する防水性能を持ったパーカータイプのジャケット。果たしてその実力は……。
[ SPECIFICATIONS ]
[ DETAILS ]
表からでは見えないが、本体の左右にはメインポケットが隠れている。しかもファスナーは止水仕様なので、中の物が濡れる可能性は極めて低い。
フードはクルクルと丸めてベルトでパチンと留められるので、走行中にバタつくこともない。逆にアウトドアシーンで急な雨天の場合は、フードがあると大助かりだ。
ベンチレーションはそれぞれ腕と脇腹に4カ所設置。エアがしっかりと腕から入り、身体を通って背中から抜ける。
肩、肘、背中には柔らかめのソフトパッドを装備。パンチングされているので、蒸れることもない。また内装のメッシュは手触りがひんやりする生地。防水性の高いジャケットだけに、このメッシュも夏場の蒸れを軽減してくれる。
霧吹きで水をかけてみるとこの通り。水玉ができてポロポロと移動する。防水性に加え、撥水処理もしっかりとされている証拠だ。もちろん、表生地の裏側にはシームテープで防水処理が施されている。
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