掲載日:2017年06月19日 オフロードアイテムレビュー
写真/楠堂亜希・渕本智信 レビュワー/櫻井伸樹
持ってみた第1印象は、小さいのに芯がしっかりと入っていて硬いということ。中身が入っていなくても、まったく型崩れせずにかっちりしている。
次に特徴的なのはバッグを車体に装着するためのフックだ。今回はWR250Rで試してみると、これが素晴らしいフィット感。4カ所のフックがシートのヘリにスポッとはまり、あとはそれぞれのナイロンベルトをギュっと絞るだけ。時間にすればほんの数秒で、完璧にバッグが固定できるのだ。これは着脱が楽でいい。装着状態で強めにゆすってみてもがっちり固定されているので、激しいライディングでも外れることはほぼないだろう。しかもこの状態で、バッグの開閉ができるので便利だ。
容量は8Lなので、基本的な工具類とレインウエアでジャストなサイズ感だ。内部全体が派手な赤色なので、ひと目で内容物の位置が把握できる。他のエンデュリスタン製品同様、これもじつに質実剛健な作りで、普通の林道ツーリングから、獣道アタックのようなハードな使いかたまで、幅広く活躍してくれそうだ。
2008年にスイスで産声をあげたエンデュリスタンは、オフロードを得意とするラゲージ専門メーカーだ。過酷なアドベンチャーツーリングで使うバッグを、創設者自らが自作したことからメーカーの歴史が始まった。それゆえラインナップはどれも質実剛健で、とくに防水性、防塵、防泥性に関しては完璧なものが多い。この小さなテールパックもそんな機能を持っているバッグだ。
[ SPECIFICATIONS ]
[ DETAILS ]
これが車体に装着するためのフック。金属製だが、エッジはていねいに丸められているので、車体に傷がつく心配は少ない。シートのへりに掛けるのが定番だが、フェンダーやキャリアに掛けることも可能だ。ベルトも引き絞りやすい。
がばっと上蓋を開けると鮮烈な赤い内装が現れる。蓋にはファスナー付きのメッシュポケットがあるので、ここはロードサービスのカードやスペアキーなどを入れておくのに便利。
ファスナーは左右から開閉できるダブルジップで止水タイプ。
本体の裏側は滑りにくい樹脂フォーム仕様。
本来後部にはエンデュリスタンの「E」ロゴが大きく入る。これはリフレクター素材なので、夜間は後者に対して大きなアピールとなる。また本体上部にはクロスしたドローコードを装備。休憩時にグローブなどを挟んでおけば無くす心配もないだろう。本体前部にあるハンドルも移動の際には便利だ。
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