掲載日:2016年08月29日 オフロードアイテムレビュー
写真/楠堂亜希 レビュワー/櫻井伸樹
ノーマルステップからワイドステップに交換して、車体との一体感を高めるのは、トレール車を始め、モトクロッサーやエンデューロマシンのカスタムとしては定番だろう。わりと簡単にでき、効果も高いからだ。
この力造のワイドステップも同様で、付け替えるだけで、ステップの面積が1.7倍ほどになるため、ソールとの接地面積が圧倒的に増える。つまりそれだけステップから足が外れにくくなるわけだが、一番の特徴はギザギザしたウエーブピンが内側と外側で2重になっていること。
ノーマルよりも単に大きかったり、ステップの内側が十字になっている物は多く見かけるが、2重になっているものは少ない。しかも、よーくそのウエーブピンを観察してみると、外側と内側でピンがずれて配置されているのだ。つまりこの“ずれ”によって、高いグリップ力を生み出し、ブーツとの一体感をさらに上げているのだ。
セローでシングルトラックをアタックするようなライダーには、マシンコントロール性を向上させるステップではないだろうか。
「ぱわあくらふと」は大阪の大東市にあるバイクショップ。トレールバイクはもちろん、ロードレーサーからトライアルと幅広い車種を扱うが、車両の修理・販売にとどまらず、トライアルバイクのレンタル、オリジナルパーツの開発、全日本レースへの参戦などその活動は多岐にわたる。とくにオリジナルパーツの開発には意欲的で、トレールカテゴリーではセローとトリッカーを中心に展開。このワイドステップもそんなオリジナル製品のひとつだ。
[ SPECIFICATIONS ]
[ DETAILS ]
外側と内側のウエーブピンがずれて配置されているのが一目瞭然だ。ピンのハイトも高めで、乗車してみるとしっかりとソールにピンが食い込むのを実感できた。
例えばモトクロスブーツなど、ソールが比較的フラットなブーツで、そこに泥が付着した場合、とても滑りやすくなるものだが、そのシチュエーションでこのステップとノーマルを比べればかなりグリップに差がでることだろう。
装着は至極簡単。まずはステップの割りピンを抜き、スプリングを外してシャフトを抜けばステップが外れる。
あとはワイドステップに交換して、逆手順で装着していく。工具は割りピンを抜くのにプライヤーを使っただけだ。作業時間は片側でわずか5分ほど。
装着するとひとまわり大きくなってがっちりしたルックスが頼もしい。専用設計なのでガタツキや歪みは皆無。上面の水平もしっかりと出ている。
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